
母親に見る「認知症」
私の母親は6年前に亡くなりましたが、最後の5年間は「認知症」を患った状態でした。これって徐々に進行するんですよね。最初は「?」て感じのイージーなミスや健忘で、それが時間の経過と共に目立ち始めるって感じでした。あれ程元気でシャキシャキしてた母親でしたが、亡くなる半年前には私の顔も覚えてない状態だったですからね。
「食」をテーマに書いてますけど、母親は結構「健康オタク」な部分があったんです。いろいろ自分なりに情報を集め、身体に良いとされる物を食べてました。79歳で亡くなってるので長く生きた方ですが、平均寿命前でしたから。
大病も経験してますし、認知症になってからは脳梗塞に腎盂炎と立て続けに発症したんですよ。結局、腎盂炎が亡くなる原因になったわけです。
「健康オタク」を実践してましたし、何か身体の不調があれば直ぐに病院へ駈け込んでた母親でしたから、個人的には(母親)の晩年が残念でなりません。
それと、やはり「認知症」ですね。母親は8人兄妹ですが、うち3人が(認知症を)発症したんですよ。これを多いと見るか普通と見るか?
明らかに「多い」です。
元気な叔母(母親の姉、妹)はそんな兆候が見られませんから、最後まで認知症発症が無い事を祈ってるんですよ。これが「遺伝」なら私の「プログラム」にも(認知症)が書き込まれているわけですから…
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「食」で認知症は防げるのか?
高齢化社会における「認知症」は、今最も深刻な問題になっています。
医学会でも様々な研究をされてると思いますが、正直決定的な発見までには至ってないのが現状ですからね。なかなか難しいテーマだとは思います。それだけ「脳」というCPは構造が複雑過ぎるんですよ。再三書いてますが「司令塔」ですから、この箇所が滞るというのは本当に重篤な状態なんです。
「認知症予防に効く!」という謳い文句でいろんな健康食品や食材が紹介されてますが、それらを摂り続けていれば防げるのか?という疑問も拭えません。確かに摂らないよりは摂った方がいいと思いますが…
戦中戦後の、食糧難の時代を生き抜いた高齢者の方々は基本的に「好き嫌いは少ない」と思います。よって「認知症予防」を謳ってる食材も足りてるはずなんです。
しかし、現実に見て認知症の高齢者は多いです。
私の母親もあれこれ食べてましたよ。むしろ父親の方が「野菜嫌い」なのにしっかりしてますからね。
一体「この差」は何なんでしょう?
キーワードは「摂り方」です。
今更書くまでもないですが、脳は全ての思考運動機能を司る「総合機関」です。構造も大変複雑ですから、少しの「ストレス」が加わったり無理が重なったり、傷や劣化等が発生すると機能に支障をもたらすのです。
高齢者の「認知症」に関しては、一般的に老化による何らかの原因で脳が劣化してると思うんですよ。代表的なアルツハイマー症もザックリと見れば、そんな感じでしょう。
いろんな研究がなされて、何とか「認知症」を防ぐ方法はないものか?これは永遠のテーマといっていいかも知れません。人間誰しも亡くなりますが、その「着地点」をまるで霧がかかった状態に「放置」されるのは悲しいですよ。
「食」をテーマに書いてる私としては、少しでも「認知症」に抵抗したいんです。
あくまで個人的な考えなのですが、食べ物で「認知症」は防げる(可能性がある)と思います。
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とにかく「刺激」を与え続けましょう
「これが認知症を予防する!」て食べ物は分かりません。しかし「理屈」でこういう系統の食材がいいのでは?と感じるのはありますね。
「硬い食べ物」や「噛み応えのある食べ物」などがいいと思います。
前回「噛む」について触れましたが、噛む行為は最も脳に近い部分での「脳刺激」と思うんですよ。よく「咀嚼(噛む)するように」言われますが、脳に刺激を与えるという事は常に脳の電源を「ON」にしてるわけじゃないですか?
何よりも「電源」を入れてる状態に保っておくと、思考にしろ入っていき易いはずなんです。歳を取ると「歯」もボロボロになってきますし、噛むことに対して億劫になるんですよ。つまり身体の機能を使わなくなる。それが「認知症」に繋がっていくのではないでしょうか?
一般的に電化製品であれ、靴や鞄などの雑貨類でも「使わない」とさらに埃を被った状態で劣化していきます。人間の脳も同じだと思うんですね。
従って「栄養成分」的に何が予防に効くかは語れません。ですが、よく噛み「刺激を与える食べ物」なら探せばいくらでもあるし、高価な健康食品を購入するよりタイムリーですよ。それと「動けるうちは動く」というノルマを掲げてみては如何でしょうか?
「脳も身体も動かさないと錆びる」
もちろん、これだけで「100%予防できます」とは絶対言い切れません。私自身「遺伝」の部分で正直「不安」を抱えてますからね。しかし「アンチエイジング」という言葉があるように、とことん「刃向って、抵抗して」悪あがきするのも一つの案だと思います。
まだまだ「闇」は深いです。それでも意識的な抵抗から始めて「撲滅への第一歩」に繋げていきましょう。
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