
判官贔屓は日本人のチカラ
稀勢の里の歴史的な逆転優勝に沸いた「大相撲」も間も無く「夏場所」がやって来ます。本当に2ヶ月という期間は、直ぐに過ぎますよね。
度々「大相撲ネタ」を書いてますが、やはり「大相撲」は高齢者の方にとって昔から親しまれてますしね。シンプルで分かり易く、一貫してスタイルが変わっていない点が親しまれてる所以だと思います。
昨年「琴奨菊、豪栄道」と日本人力士が久々に優勝し、年が明けて「稀勢の里」が横綱昇進という事も熱狂する材料になりました。
「日本バンザイ!」て、ところでしょうか?
しかし、日本人力士の巻き返しは同時に「今まで席巻してたモンゴル人力士」を「敵役」へと追いやりました。
正直腹雑ではあるんです。
別に彼等(モンゴル人力士)が悪い事をしたわけではありません。純粋に日本へ渡り、相撲に打ち込んで(今の)地位を築いたわけですから。それを批判する筋合いは全く無いのです。
しかし「スーパー保守的」な世界と呼べる「大相撲」において、彼等が頑張って結果を出せば出す程、ヒール扱いにされてしまうのは皮肉としか言えないわけです。
決して「モンゴル人が嫌い」なわけではありません。
ただ「大相撲は日本人の心」という意識が強いだけなんです。
そして、俄然「大相撲」が面白くなり「高齢化社会」における「スーパーな娯楽」として復活しました。故に「モンゴル人力士」の貢献は計り知れないのです。
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モンゴル人力士の本音は?
モンゴル人力士が、活躍して大関や横綱という地位に君臨し始めると「リンク」する様に日本人力士の低迷が始まりました。
そして、長年「日本人のホープ」と称されてた稀勢の里も「殻を破れない」時代が続き、ようやく今年に入って「大ブレーク」したのです。
ヒール役はこの人でしたが…
正直モンゴル人力士は複雑な思いでしょうね。自分達は必死に稽古に励み、出世したにも関わらず「ヒール」に祀り上げられてるわけですから。
とくに「横綱・白鵬」の胸中は計り知れない思いがあるでしょうね。
優勝回数は歴代トップですし、強さ風格とも「大横綱」ですよ。その地位を10年間維持してるわけです。誰からも尊敬されるべき存在のはずなんです。
しかし「横綱・稀勢の里」の誕生で全ては変わりました。
まだまだ「横綱としての実績」は白鵬の方が凄いにも関わらず、全ての尊敬は稀勢の里に向けられ、自分は「ヒール役」に落とされたのです。
はっきり言って、白鵬の心の中には「ライバル視」以上の目に見えない「憎悪と悔しさ」が渦巻いてるのではないでしょうか?
この「温度」は相当上がり、全ては「稀勢の里」へ向けられているのです。
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大相撲に興味を持ちたい方へ
①番付で力士を確認して、プロフィールを覚えましょう。
有名な力士以外にも「掘り出し物」的な存在も見つかりますよ。そんな「マイ力士」を作って、追いかけてみてはどうでしょう?
②観れない取組は録画して、後でチェックしましょう。
15日間開催ですから、全部生で観るのは困難ですからね。マメに録画して追いかけましょう。
③モンゴル人力士の稀勢の里包囲網に注目。
実は、この部分が最もお勧めの点なんですよ。この「稀勢の里フィーバー」で最も面白く思ってないのは、モンゴル人力士である事に間違いありません。
決して本音は語りませんが、彼等も集まれば「母国語」で「本音トーク」を繰り広げてるはずですからね。
その本音は「土俵の上」で出るはずですよ。
少し意地悪な見方ですけど、土俵上で意地とプライドがぶつかっていくと思うので注目してみて下さい。
相撲は「高齢化社会」における「永遠の娯楽ツール」だと言えます。
そこに復活した日本人力士とモンゴル人力士のぶつかり合いが、何処と無く「プロレス的」になって面白いんです。
そして「大相撲に興味が無かった」方も、夏場所は注目してみては如何でしょうか?
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