
部活に親は無視出来ないんです
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中学や高校に進学すると「部活入部」を奨励されます。強制的ではありませんが、中学に至っては内申書という査定に響くので殆どの生徒が何らかの部活に所属する傾向にあります。また高校でも所謂「帰宅部(無所属)」の生徒には「どこでもいいから(クラブに)籍を置くように」半強制的に言われる場合もあるそうです。
もちろん、率先して「部活生活を送りたい」という生徒も多く「部活を目的」に進学する生徒も少なくありません。
個人的には、クラブに入り部活を送る学生生活を過ごすべきだと思います。
やはり部活を通じて「社会性をより深く学ぶ」という事に繋がりますし、授業だけでは経験の出来ない成果をも上げられるからです。それらは達成感となって必ず成長に繋がると思います。
小学生の頃から継続してる事を続ける生徒は、入学後も迷いなくクラブに入り部活を続けるでしょう。
しかし「入学して(部活を)新たに始めたい」という生徒も多いわけです。
もちろん入りたい部活を決めるのは子供の意志ですから、親会社とやかく言うべきではないと思います。
言葉は少し乱暴ですが、子供の自己責任ですから(自分で決めた部活を)せめて卒業までは続けるのが筋と思いますよね。また続ける事が子供にとって自信に繋がりますし、社会に出た際には大きくモノを言う場合もあるのです。
それだけ意義のある部活ですが、親として気になる点が一つあります。
「先輩部員からの虐め」「顧問による体罰」という心身に関わるダメージですよね。
確かに社会問題に発展するケースが多いわけですし、体育会系に至っては切実な事由であると思います。昭和の頃とは違い、今では激減しましたが「皆無になった」わけではありませんし、相変わらず暴力は存在するのです。
先輩、顧問による「振る舞い」は寧ろ親より子供の方が心配する事柄かも知れません。
寧ろ親が本当に心配する事は「経済面」でしょう。
圧倒的に聞くのは「我が子の部活にかかる家の負担」です。
頑張ってる子供に「辞めろ」とは言えませんし、その姿を見るのは親としても嬉しいものがあります。
出来るだけバックアップしてあげたいのも気持ちも(親として)当然ですが、まず何よりも経済面を把握しておきたいですよね。そこで、今の部活にはどれだけの費用がかかるのか?ザクッとですが、今回は追求していこうと思います。
人気部活とコスパ考察
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部活と言えば「イコール体育会系」となりますね。もちろん文化系の部活もありますが(吹奏楽部は人気が高いですよね)人気の分野でも体育会系が圧倒していますので「体育会系」に特化していこうと思います。男子と女子の相違や現在と以前の(人気)傾向も変化してますが、大きく変わっている点は見当たりません。もちろん人気の順位は入れ替わる事がありますが…
ザクッと人気部活を見て行きましょう。
※人気の部活ランキング(男子)
①サッカー
②野球
③テニス
④バスケットボール
⑤陸上
⑥バトミントン
⑦卓球
⑧バレーボール
➈弓道
⑩ハンドボール
※人気の部活ランキング(女子)
①テニス
②バレーボール
③バスケットボール
④バトミントン
⑤陸上
⑥弓道
➆卓球
⑧ソフトボール
➈ハンドボール
⑩剣道
ザクッと、高校生の人気ランキングを挙げてみました。中学生もほぼ同じだと思いますので代表的な人気部活が挙がってると言えるでしょうね。意外なところでは「水泳・ラグビー・柔道」が入ってませんが、ラグビーや柔道は減少傾向に歯止めがかからない状況だそうです。
それでも人気上位は男女とも納得の部活だと言えますね。とくに「テニス・バスケットボール・陸上」は安定した人気度を保っています。
部活のコスパってどう?
◆テニス
・ラケット 20,000円
・ウェア 10,000円
・ジャージ 12,000円
・シューズ 10,000円
・バッグ 7,000円
・備品消耗品 10,000円
69,000円
◆バスケットボール
・ユニフォーム 7,000円
・ウィンドブレーカー 12,000円
・ジャージ 10,000円
・シューズ 10,000円
・バッグ 7,000円
・備品消耗品 10,000円
56,000円
◆陸上競技
・ユニフォーム 10,000円
・ジャージ 10,000円
・ウィンドブレーカー 12,000円
・シューズ 10,000円
・スパイク 15,000円
・バッグ 7,000円
・備品消耗品 10,000円
74,000円
◆野球
・ユニフォーム 15,000円
・練習用ユニ 15,000円
・ウィンドブレーカー 12,000円
・用具 70,000円
・シューズ 10,000円
・スパイク 15,000円
・バッグ 12,000円
・備品消耗品 20,000円
169,000円
以上4競技のザクッとした費用を書き出してみましたが、これは「ミニマムの数字」で認識しておいて下さい。
基本的には「ウェア(ユニフォーム、ジャージ他)・シューズ・バッグ」に「備品(Tシャツ、アンダー着、ストッキング等)」や「消耗品(ボール等)」に大別されます。
さらに出費で大きいのは…
「遠征費用」です。
大会の参加や他校との試合で地元を離れる際の遠征ですよね。これは遠征に行く回数や距離等により膨らみ方は半端ではありません。極端な話、上記に列記した費用は予め予算を立てられます。しかし、遠征等の費用はいくらでも重なるわけですから計算が立たないのです。従っていくらコストを抑えて準備品を買い揃えたところで、この遠征費だけは全く読めない「厄介な予算」と言えるでしょう。
お勧めの部活ってあるの?
コスト的に見た部活の状況ですが、少子化で先細りする「スポーツ人口」において「コストがかかるから」という理由だけで敬遠するのは残念な事です。表記しなかった人気競技もほぼ同じでしょうし、用具を必要とする競技となると(費用は)格段に跳ね上がります。
それでも我が子の為に費用を工面するのが親心というものです。
小学生の頃からチームに所属してる「精鋭部隊」が多い競技(野球、サッカー)や特殊能力を必要とする競技(体操)等は入学後からスタートするには厳しい面が正直存在します。いくら費用を工面してクリアな状況になったとしても「スタート即挫折」では悲しいですからね。
理想は「費用面でクリア出来、尚且つ続けられそうな部活」と言えるでしょうね。
決してベストと言えないまでも、ベターな部活を取り上げてみました。
始めるならこんな部活
①陸上競技
上記でコストを記してますが、まず遠征費は少ないと思われます。これは記録会等で競技場へ行きますが、あくまで「試合より記録重視」の競技だからです。また個人の能力によって種目を選べる利点もあり、入学後から始めてもハンディになるリスクが最も少ないと言えます。以前は体育会系の中でも地味な部類に入る競技でしたが、近年は世界的に活躍する選手も増えて安定した人気を誇っています。
②柔道
・柔道着(試合用、練習用合わせて) 30,000円
・ジャージ 10,000円
・バッグ 7,000円
・備品消耗品 5,000円
52,000円
改めてコストを割り出しましたが、体育会系の中では抑えられる部類に属します。また学校の授業(の一環として)で導入するケースが多く、入りやすい環境が揃ってると思います。男女が参加出来る上に体重別で区分けされますので(体格による)ハンディは存在しません。そして礼節も同時に教わる競技ですので、教育的に鍛錬も習得出来ます。
③水泳
予算的に最も安く済みそうなイメージですが、意外にかかります。水着も試合用と練習用があり、試合用の「高速水着」になると2万~3万円に膨れ上がります。また小物等の備品が多いのも特徴ですね。しかし、シンプルに身体を鍛えるには水泳程適したものはありませんし、柔道と同様に学校の授業に導入されてますから始めやすいと思います。陸上競技と同様に極端な遠征も少ないと思われ、その点では安心出来るでしょう。
以上ザクッと簡単に紹介しました。もちろん始めるには親ではなく子供ですから、理想は本人のやりたい事であるのは言うまでもありません。コストで親が意見を挟むのも正直「好ましくない」とは思うのですが、子供の部活話で圧倒的に耳にするのも確かなのです。従って、強制的にではなく「迷ってるならどう?」という感覚で今回取り上げてみました。理想はあくまで我が子の充実した学校生活ですからね。
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