
イメージだけで選ばないで
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少子化で子供が少ない時代とは言え、受験戦争に関して決して安閑とした時代ではありません。むしろ子供が少ない時代だからこそ、将来を考え(子供に)スキルを植え付けようとする親御さんが増えているのです。それは将来的に見て「このまま進むと必ずしっぺ返しが来る」という少子化ならではの危機を(各親御さんが)抱いてるからだと思います。
その証拠に「高卒は当たり前。それよりも大卒の肩書を」という風潮が以前にも増してるわけです。
決して「大企業に入る為の肩書」ではなく、むしろ「スキルの一つ」として大学まで進学させようとする傾向ですよね。そして「専門的な分野の特化」に重点を置いた学び方がこれからのトレンドだと言えるのではないでしょうか?
その出発点として「高校受験(中学受験)」が存在します。
受験は昔から存在しますし、大袈裟に言えば「子供にとって人生最初の試練」と位置付ける事が出来るでしょう。
スポーツ推薦を勝ち取る為に躍起になる(少年野球やサッカーに打ち込む)子供達も同じ事です。彼等には「答案用紙」に向き合う辛さがありませんが、ライバル達に差を付ける技量を見せ付けアピールしないと(希望校に)認めてもらえないのです。
「厳しい」と言ってしまえばそれまでですが、やはり子供達の将来を考えると「競争社会」を一度は体験すべきでしょうし「その為のスキルアップ」を各自で励行していく事が成長に繋がると思います。
単純に「子供の学力アップに備えるツール」と呼べる存在が「学習塾」ですよね。
学校の授業だけでは追い付かない教科や受験に備えた特別の勉強法、或いは苦手科目の徹底した克服等という「スペシャルなプログラム」が子を持つ親御さんにとっては魅力的に映るのです。
もちろん子供(生徒)本人から「塾へ行きたい」と希望するケースも少なくなく、今や「塾通いは当たり前」の時代へと突入しています。また学校によっては「塾で教わってないと分からない問題」を試験に出す所があると聞きました。
事の是非は兎も角、少子化の波に飲まれ子供が減っている中「塾の数」は決して少なくありません。駅前を起点にして、町の至る所に「学習塾」は点在します。
そして「競合が多い」上に、大手(学習塾)になると有名タレントを使ったCMをメディアに流してます。この宣伝も「受験にマッチしたイメージ通り」の有名人を(CM二)起用する事により、莫大な宣伝効果を生んでるわけです。
もちろん「派手な宣伝」通りの効果ある授業を施してくれるなら言う事ないのですが、最近とくに「あの塾はいい事ないよ」という噂が飛び交うケースが少なくありません。つまり盲目的に「塾を信頼する」と落とし穴に嵌ってしまう危険性があるという事を強調したいのです。決して「イメージ」だけで「学習塾を選ぶ」のは避けるべきだと思います。
フランチャイズに潜む罠
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「学習塾」は中学生の子供を持つ親御さんなら避けて通れない存在と言えるでしょう。全国的に有名な塾から個人で経営している塾まで種類も様々です。そして「塾通いせずに(中学生活の)3年間を通す」事はかなり厳しいのが現実です。共働きで塾代捻出する家庭が多いのは「学力レベルに関わらず、我が子には悔いなくベストな高校へ進学させてあげたい」という親心があるのです。
そこで塾選びの目安ですが、やはり口コミで情報を聞くケースや子供が「仲の良い友達が通ってるから」というパターンも多いと思います。
しかし、我が子の事を考えるなら「いかに学力を引き伸ばしてくれるか?」という点に特化した学習塾を選びたいわけです。個人的に「合う・合わない」がありますからね。友達同士で通ったとしても、その塾は友達に合った塾かも知れません。
やはり塾は「個人重視で選ぶ」べきだと思います。
少子化時代を逆行する様に乱立している塾ですが、はっきり言って「全てが優良な塾」ではありません。
ましてや「塾にさえ通っていれば大丈夫」という考えは全くの幻想と言えます。
地元にしかない「個人経営の塾」は分かりませんが、とくに注意しないといけないのは「有名タレント」を使って宣伝してる様な(全国的に知れ渡ってる)有名塾です。
「全国展開してる」という事は、コンビニや一部外食チェーン店と同じく「フランチャイズ制」を敷いているわけです。
「フランチャイズ制」とは直営ではありません。あくまで「本部のブランドや商品を教わったノウハウを提供し、その対価として売り上げの何割かをロイヤリティとして(本部側に)支払う」システムであり、ザックリ言ってしまえば「暖簾分け」に近い形ですよね。
そのシステム自体に問題がありませんが、どうしても「売上を伸ばす」必要があるわけです。本部側としてもロイヤリティを得る為に「徹底した経営ノウハウ」をレクチャーしていると想像出来ます。
従って、どうしても「売上げ優先」的な要素が多く見られるのです。
その「受講システム」にしても完全なマニュアル化されており、講師も「アルバイト大学生」を採用するケースが多いわけです。そして本部からのテキストをマニュアル通りに進めていきます。
そのシステムで上手く回転すればいいですが、フランチャイズ制が故に「経営者の裁量」がモロに反映するのも見逃せません。本当に教育の事を考えている方がいる反面、儲け重視の経営者になると「本当に生徒の事を考えてるのか?」と疑いたくなる様な塾が存在する事も確かなのです。これが「フランチャイズにおける罠」とも言えるでしょうね。
どんな塾がお勧め?
マニュアル化の弊害は「未熟な講師」による授業に尽きます。まずアルバイト学生にしろ、偏差値に関係無く「大学生なら採用」というケースが多いのです。つまり「人件費抑制」の為、アルバイトに頼らざるを得ないわけです。それが「塾のクオリティを著しく落とす」結果に繋がっていると言えます。
また「授業制」と「個別指導制」がありますが、基本的にフランチャイズ制の塾は個別指導が多いですね。
「個別指導」の方が「授業マニュアル」として進めやすいからです。
マニュアルに沿って説明していき、後は宿題を出すのです。そして、宿題の答え合わせと回答の説明を(マニュアルに書いてある通りに)説明していくサイクルですね。
しかし、生徒に思わぬ質問を受けると「答えられない」わけです。つまりマニュアルにはない「想定外の質問」に対処出来ないからです。
マニュアル通りの説明と宿題、そして解答と解説の繰り返し…
生徒は学校の宿題と合わせて「2倍の宿題」に追われ、疲弊し切った状態に陥ります。そして本来分からない箇所の質問には答えてくれず成績は一向に上がらない…
しかも教材費に始まり、教室使用料や○○テスト受験料に夏季講習代と次から次へと請求が来ます。
子供の成績は上がらず、塾代はバカ高い。
こういう塾が今は増えてますので、宣伝だけに捉われないように注意して下さい。そして塾選びはくれぐれも慎重に進めていく事が大切です。
では、どんな塾がいいの?
塾代も決して安くない上に、通わせなければ不安という親御さんの心境を考えると「慎重に選びましょう」と言わざるを得ません。また本人に合うかどうか?という問題もありますので「この塾が一番」という共通した定義は存在しません。
先ず塾選びは「子供の意見」を最優先にして「どこがいいか」を進めていきましょう。
※塾選びのポイント(予め「授業制」か「個別指導」を子供と相談して絞って下さい)
①宣伝に惑わされず口コミで評判のいい塾をチェックする。
②見学可能な塾は(見学を)行って様子をチェックする。
③進学実績は決して進学校だけを貼り出していないか。
④大手塾ほど慎重に検討する。
⑤家庭の予算に合った費用の塾を選ぶ。
⑥「元・教師」の方が経営する個人塾は優良なケースが多い。
➆場所は家から極力離れていない塾を選ぶ。
⑧教える講師に不満がある場合は躊躇せずクレームを入れる。
⑨指導方針にブレがないかチェック。
⑩講師がアルバイトではなく、本当のプロかを事前に確認する。
面倒な事かも知れませんが、決して安くない費用を払って我が子を塾に通わすならば「拘りを持って」探す事も親の責務と思います。結論を書けば「金儲けのビジネス重視」で経営している塾が余りにも多いのです。
どれだけ本気に生徒と向かい合い「能力を伸ばし、苦手科目を克服出来るか」という課題に本気で取り組んでくれる塾を探しましょう。消去法で当たっていけば、きっと見つかると思います。また補足になりますが、決して偏差値の高い高校に縛られず「自分の子供に合った高校に進学させる」様にしてあげて下さい。それも親の責務だと思うのです。
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