
薬と思い込む迷信
老夫婦のご主人が「また飲んでる!」と奥様に叱られてた話は紹介しました。時間が昼前だったので私は「お酒を飲んで叱られてる」のかと思ったわけです。すると主人の右手には某薬品メーカーの「滋養強壮ドリンク」が見えたんですよ。叱られて苦笑するご主人には、そのドリンクも「薬」にしか見えなかったんでしょうね。
「いいじゃね~か。薬なんだし、身体に効くし甘くて飲みやすいんだから」
おそらく、こんな感じだったと思いますよ。しかし無理のない話ですよね。(甘い物好きの高齢男子は急増してますし)薬メーカーが派手なCMを流して、ドラックストアや自販機でも購入出来るわけです。
また盲目的に「健康」というキーワードに人は信用するんですよ。高齢者の方などはくにそうでしょうね。この種のドリンクを薬と信じ切ってる方は多いと思います。また「飲めば元気になり、甘くて美味しくて元気になれる」と、まるで「魔法」ですよ。
「良薬口に苦し」という言葉を真っ向から否定してるのが、この種の「医薬部外品ドリンク」なわけです。中には一本数千円くらいの「高級」なものまで存在しますからね。私には手が出ません(汗)
しかし、それだけの対価があるんでしょうか?
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飲めば効く神話
私の場合、親がこの種のドリンクが好きでしたね。その影響で子供の頃から、何か体調が優れない時や乗り物酔いを起こした後に飲まされた記憶があります。今も時々飲んでますよ。
ただし「清涼飲料水」としての感覚に近いです。量的に丁度いいですし、疲れたりしたら個人的には医師に処方してもらったビタミン系の薬を服用してますからね。決して今は「ドリンク」を「薬代わり」にしてません。他に各飲料メーカーが「炭酸」を入れて販売してますよね。ローヤルゼリー配合とか喧伝して。
ローヤルゼリーが入って、130円は有り得ないでしょう(笑)
けど、信じ込む人は高齢者を中心に多いわけです。はっきり言って「甘い」わけですから「糖分」はしっかり入ってますよ。薬と思ってガブガブ飲んでると、身体に(糖質ばかりを)蓄えることになります。従って老夫婦の奥様が(主人を)叱って正解なんですよ。本当に疲れを取るなら列記とした「お薬」が存在します。
もちろん、こうした「栄養ドリンク」の存在を否定する気はありません。ただし、それなら正確な情報を消費者に伝えるべきだと思うんです。高齢者の方を中心に信じ切ってる人は多いわけですからね。
まるで「魔法の薬」を飲むかの如く
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消費者側も情報収集を
結論から言って、これらドリンク類は存在していいと思います。最近よく聞く「エナジードリンク」も含めてですけどね。どれだけ「元気」を与えてくれるのかは知らないですが。
私が一番懸念するのは「健康」や「栄養」とか消費者に「優良」であることを謳った製品の氾濫なんですよ。ジャンクフード等のように予め分かっているならともかく、如何にも「健康にいいですよ」て喧伝する程「不健康」なものはありません。
もちろん、分かって購入するなら問題ないと思います。あくまで自己責任ですからね。しかし、知識の疎い方が信じ切って利用するのは健全とは言えないでしょう。ましてや高齢者の方になると「盲信」されるケースが多いのです。
私は、まず「薬用」を謳っている製品を購入する前に「医師に相談」することを勧めます。個々の体質や持病の問題もありますし、まず(医師に)尋ねるべきですね。それに伴う「マイドクター」を決められた方がいいですよ。高齢者の方はもちろんですが、少なくとも40代に突入した段階で見つけて下さい。
医師は「健康を取り扱うプロ」ですから、何らかの情報は確実に教えてくれますし、アドバイスも与えてくれます。
そして、何よりも「健康」においては面倒臭くならない事です。そんな人向けに「紛らわしい薬擬き」は存在するのですから。
自分自身の身体は手間暇を掛けないとダメだと思いますよ。
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