
「トロける」は健康じゃない
読んで頂いてる通り、私は「グルメ」が嫌いなんですよ。そもそも「美味しさの基準」なんて人それぞれじゃないですか?確かに希少価値のある高級食材は美味しいと思います。しかし、それを追い求める必要ってありますかね?
また高級な鮨屋に行けば「お任せコース」みたいになってて、店側が次々と「旬のネタ」を握って出してくるそうです。私は入ったことがありませんが苦手な「貝類」をポンと出されたら卒倒しますよ。予め「苦手」と言っておけば問題無いのかも知れませんが、頑固そうな店主に仏頂面されたら嫌ですしね。個人的には行きたいと思いません。
確かに「有名人」が高級店に行く理由は「プライバシーの確保」も理由の一つだと思います。個室に案内してもらう事で、周囲からの好奇な視線や雑踏から遮断出来ますから。セレブリティの特権ですよ。
話は変わりますが、肉にしろ、魚、果物等の高級食材はこぞって「トロけるような」と表現しますよね。スィーツに至っては必須条項ですよ。また料理に関しても「トロける」が「究極のスタンダード」になってるわけです。
「だったらヨーグルト食っとけよ」て言いたくなるんですけどね(笑)
つまり「溶ける食感」に魅了され、いつの間やら「一流のステータス味覚」に祀り上げられてるんですよ。
けど、「トロける」は決して健康的なニュアンスに感じないわけです。
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価値が上がれば栄養下がる?
「トロける」って事は、何よりも「脂や糖分」がワンサカ詰まっていると思われます。そこに「旨味」が溶け合い「絶妙な魔力」を発揮しているのでしょう。
もちろん、たまに食べるぐらいなら問題はありませんよ。しかし頻繁に「トロける」。言い換えると「豆腐」「ヨーグルト」等ではない不自然な「トロけ方」をした食材は、決して栄養学的な優等生ではないと思います。
「健康の為、マグロの大トロを食べましょう」とは言わないですよね。
以前、皮肉を込めて「松茸はジャンクフードか?」と書きましたけど、希少価値の高い贅沢な食材って(栄養的には)低いと思いますよ。
これは私説なんですが、贅沢な食材は「旨味」が強いと思うんですよ。旨味が強いという事は、ザクッとした荒っぽい考えですけど、味のインパクトが強い。この「インパクトテイスト」が上がる(高級贅沢)食材や料理になる程、栄養価が下がるんじゃないかと?
因みに私は、マグロでも赤身オンリーです。
「赤身と大トロ」どちらがヘルシーでしょう?
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贅沢は不自然な味覚
「グルメ」というのは「より美味しい物へ」の探究だと思うんです。それが「究極の旨味」を生み出す為に「贅沢」な食材や調理の技術で発展してきました。
「ミシュランガイド」や「五つ星レストラン」なる「称号」にも目を奪われ、生きる為、健康の為という目的は蔑ろにされてきたのです。本来の「食」はまず「ライフファースト」であるべきなんです。
そして「生きる為、健康の為」に続くのが「行動する為」ですね。つまり「仕事、勉強、スポーツ、家事育児に趣味遊び等」に該当します。これらの基盤の下が「食の目的」と言えるのです。
「グルメ」にしろ「大食い」にしろ、明らかに「生きる為の食」を逸脱してると思うのは私だけでしょうか?
生きる為の食で「寿命を縮める」行為に走り過ぎてはないでしょうか?
栄養と食材のバランスがあり、身体に優しい調理を心掛けて「素材の良さ」を味わう。そして、あくまで自分自身を「マイナス(活動させる)」の状態に下げた上で「食」を行う。これが、最も適したリズムと思うんです。それが「適性な味覚」を生みますから、特別な「旨味」を求める(インパクトテイスト)状態に走る事も無いわけです。
「グルメ=不健康」と簡単に公式を書くつもりはありません。美味しい物を食べたいと欲求する事も決して悪いとは思いません。ただ、美食至上主義が嫌いなだけなんです。
美食を追い求め、続けたところで「健康の貯金」を減らすだけと思います。高齢者になった時に「貯金」が無いと、結局苦しむのですから。
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