
やたらに多い「施工業者」からの訪問
私の父親は、現在マンション型住宅に住んでいます。所謂「高齢者世帯」の多い住宅で、中には父親の様な一人暮らしの高齢者もおられますね。全部で6棟あるのですが、子供や若い世代が少ないので寂しさが拭えない印象です。
少子高齢化社会における「副産物」と呼べるかも知れないですね。私も近い距離に住んでますから、たまに様子は見に行ってるわけです。父親を「放ったらかし」にしてる現状に少し罪悪感がありますが…
それでも様子を見に行くと、冷蔵庫の側面に「水道工事はお任せください」と「携帯電話の番号と一緒に書いてあるステッカー」がべたべた貼ってあるんです。このステッカー群は(父親の家に入ると)まず目に飛び込んでくる光景なんですよ。
父親に聞くと頻繁に(郵便受けに)入ってるそうです。もちろん、そんな「チラシ」なら可愛いものです。厄介なのは、直接訪問されたり電話をかけてこられることですね。前出の水道工事だけでなく、多種に渡って「高齢者世帯」を標的にしています。
中でも「施工業者」と名乗る連中が断トツに多いんです。
はっきり言って「不安を煽り、安心感を与えてお金をせびる卑怯極まりない」連中です。リフォームというのですかね?だいたい「水道工事」等は集合住宅で勝手に出来ないわけですし、まず「怪しい連中」と思って頂いて間違いないです。
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新聞から高価買取、投資話まで
これは「高齢者世帯」に限りませんが、新聞の勧誘は本当に多いですよ。個人名で訪問して来たり、父親も「新聞ぐらいなら」と思ってるのか、行く度に違う新聞を購読しています。
他に貴金属の「高価買取」最近多い様です。つまり「昔からある高価な物ありませんか?」と来るんですね。そして「必要が無いようでしたら、高価な価格で買い取らせてもらいます」と言っておきながら「難癖つけて安く」買い取っていくのです。
貴金属だけでなく、訪問の買取業者は悪質なケースが多いので注意して下さい。もし家にある「処分品」に困ってられる場合は詳しい人に相談するか、十分調べた上で(業者を)決める様にして下さい。
投資話を持ち掛ける連中は、無条件で断る方が賢明です。そもそも高齢者に「おいしい話」を提供する気などサラサラ持ってません。玄関戸を開けたら、しつこく食い下がるので絶対に通さない事です。
ザクッと例を挙げました。このような連中は、高齢者世帯が集合住宅に「固まってる」事を把握した上でやって来るのです。年金で細々と暮らす方が多い事実も知らないわけが無いんです。
それでも、ひっきりなしにやって来るのは「騙して、お金を巻き上げる目的しかない」と肝に命じて頂いて間違いありません。
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周囲が率先してガードを固める
悪質業者は業者同士の「横繋がり」で情報が行き渡っていると聞きます。また最初の訪問では、いきなり売りつけず「調査目的」で帰るとも。
つまり「敵もしたたか」なんですよ。
この状況を高齢者に「気を付けて下さい」だけでは無理があります。向こうは「組織力」を持って綿密な計画の下、高齢者世帯に迫ってくるのです。彼等は「プロ」ですからね。
また、マンション型住宅でも公団や県営はフリーで入って行ける場所が多いですからね。殆ど「ノーガード状態」に近いわけです。さらに「一人暮らしの高齢者」には軽い認知症を患ってる方も居ないとは限りません。
そうなれば、周囲が「悪質業者」を通さない工夫をするしかないのです。また「法規制」をして近付けないルールを作ることも必要でしょうね。
「自分の身は自分で守れ」高齢者の方には言えないですし、また相手は研究し尽くしている「詐欺集団」なんですよ。まずは近付けない事が重要と思います。
その上で何かあった時の「相談機関」を設置する事ですよね。無料で気軽に相談出来る様な場所を提供し、高齢者の方に知らせる。こうした「二重三重のガード・チェック」をする事が、連中を遠去ける有効な手段になるのです。
高齢者は周囲のサポートで(悪から)守っていきましょう。
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