
先日、何気なく「ボクシング中継」を観てたのですが、過酷な世界ですよね。自分の体重を制限して、殴り合うんですから。それもブヨブヨ体型ではなく、引き締まった身体を更に絞るんですよ。
肥満体型の人が10キロ落とすより、ボクサーが5キロ落とす方が遥かに過酷ですからね。こればかりは余程好きでないと出来ないと思います。
そういう過酷な世界に身を置くボクサーですが、引退後に(現役時代の反動か)太る方も多いわけです。競馬の騎手もそうですが、現役時代に厳しい節制を強いられる競技に携わったら後が怖いんですよ。
競技においては、かなりストイックな日々を送り、何年も過ごすわけですから反動も大きいと思います。決して相撲界に限らず、どの競技であれ「引退後の食生活」は大事になってくるんですよね。アスリートの「食」に関する話はまた今後も触れていきたいと思います。
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テニスの「世界最強プレーヤー」として知られる「ノバク・ジョコビッチ」惜しくも錦織圭選手は準決勝で敗れましたが「全米オープン」で、またもや決勝に進出してるスーパーアスリートです。
彼が著書として出した本で、尚且つ有名になったフレーズに「グルテン・フリー」というのがあります。聞いた事がある方もいらっしゃると思いますが、要するに、
「小麦粉断ち」の事です。
随分荒っぽい表現になりましたが、グルテンとは小麦や大麦等の麦類に含まれる粘着質の成分を指します。
あくまで個人差によるのですが、グルテンを受け入れる許容量があり、それを超えてしまうと頭痛や身体の怠さという症状が出るらしいのです。もちろんアレルギー反応に関するケースもあると思われます。炭水化物を減らしますから結果的にダイエットにも効果はあるでしょうね。
そして麦類の代表格は「小麦粉」になりますから「グルテンフリー」を実践するのなら小麦粉を絶つことに繋がるわけです。
ただ、小麦粉が「厄介」なのは「パンや麺類」だけではなく、結構いろんな方面に潜んでいる言わば「曲者」なところなんです。別に小麦粉を摂る事に何の抵抗も無ければ関係ありませんが、グルテンフリーを実行しようと考えてる方には頭を抱えるところだと思いますよ。
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パンや麺類以外だと揚げ物に市販のカレー、スナック菓子を始めとするオヤツ系にビール等のアルコール類。そして意外だったのが醤油やドレッシングといった調味料にまで含まれてる点です。
「グルテン・フリー」とは、これらを絶たなければ成立しないんです。
米はOKなので小麦粉の代用として米粉を使った料理(食品)は問題ないとの事ですが、これも結構面倒な作業じゃないですか?
寿司は問題なくても、寿司を醤油に漬けた時点で「アウト」ですよ。また醤油で味付けするケースの多い和食はグルテンフリーに向いてない事になります。
ジョコビッチの著書を読んでないので詳しい事は言えないですが、彼は優れたアスリートですし体質改善の一環として実践したのでしょう。(体質には)個人差がありますし、ましてやアレルギーを持ってる方となれば本当に大変な作業です。小麦粉は食生活における中枢を担ってますから、それを全て避けなければならないんですよ。
もし「グルテンフリー」を実践したいとするならば医師との相談は必須ですし、ダイエット目的で行うならば私は反対です。これは個人的に特別な理由があり、尚且つ医師から強制でもされない限り安易に実践する事は厳しいと思いますよ。そして何より「制限」がかかり過ぎて簡単には成功しないと思います。
そんな「難易度の高い制限」をかいくぐった「ジョコビッチの偉大さ」を改めて感じました。
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