
快挙のニュースで確信したこと
「ノーベル医学生理学賞」に日本の大隅東工大栄誉教授が受賞されました。3年連続日本人の受賞は本当に明るいニュースですし、喜ばしい限りです。同じ日本人として誇りに思う快挙だと思います。
大隅教授の研究内容が紹介されてましたが、正直難しいので私の足りない脳ミソでは説明出来ません(汗)
「オートファジー」という「細胞の自食作用の仕組み」が徐々に解明され、これが将来的に「パーキンソン病」や「認知症」治療の有効な足掛かりになると。この研究が更に発展すれば劇的な事ですよね。
人間の身体の中には、60兆個の細胞が存在するそうですが、こういった仕組みを解明していく作業は並大抵ではないですよ。
決して「答えが一つ」と限らない、気の遠くなるような未知の領域を粘り強く進んでいく。いろんな角度でアプローチし、何回も実験を繰り返していく。もちろん失敗は数え切れないと思います。そうした苦労の積み重ねで、ようやく辿り着くわけです。また何かを成し遂げた方に共通するのは「簡単に答えを出そうとしない点」だと思いました。
仮に、直ぐ(答え)を出されても「果たして、これが正解なのか?」と疑い、より密度の濃い研究を続けられて実証されようとする。
大切な事の「解答」というのは、決して簡単に出せるものでは無いし、また出してもいけないんです。
大隅教授「快挙」の一報において、改めて確信した次第です。
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炭水化物はネガティブな存在か?
このブログを立ち上げるに当たり、どうしても気になってたのが「炭水化物問題」です。何故ここまで「敵視」されるのでしょうね?
「太る元凶」に認定されたのが一番だと思いますけど、厳密に言えば「蛋白質」でも摂りすぎたら太るんですよ。
先日も、あるラジオのDJが堂々と「炭水化物は全く摂ってません」と言い切ってましたから。「ご飯は全く食べず、パンも麺類も食べません」と誇らしげな口調でした。
炭水化物を摂らない事が、そんなに誇らしいんですかね?
「太る」というのはレッテルに貼られてますけど、他に「アンチエイジングには炭水化物を抜きなさい」みたいな論調も「トレンド」になり始めてるわけです。正直ここまできたら、私には付かないですよ。けど、言い切って良い事ですか?
私は以前、ご飯中心の(貧相なオカズ)生活を強いられ半年で5キロ痩せました。炭水化物はガッツリ食べ続けても太らなかったんです。また「老化の危惧」ですが、今見る「若々しい高齢者」の方は炭水化物を抜かれてきたのでしょうか?
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ノーベル賞のスピリッツを
炭水化物の「功罪」を無いとは言いません。実際に「太る」「老化が進む」理由も存在すると思います。
しかし、60兆個の途方もない数の細胞がある「人の身体」は決して一括りで説明する事なんて不可能なんですよ。太るにしろ「体質」の問題があるでしょうし、老化も然りです。明らかに目に見える効果があるのならともかく、大切な栄養素をネガティブに喧伝すべきではないでしょう。
食も栄養も、ある意味「科学」です。
それらを「ブーム」みたいに煽ることに、私は危機感すら覚えます。
大隅教授の研究内容を新聞で読んだ時、私は「細胞という存在の神秘性」に感動しました。凄く精密な構造と働きにより、我々の生活の営みが成り立っているんだと。
そういう一つ一つの細胞によって私達は「作られてる」わけです。その中において、簡単に「掟を破る」行動だけは慎まなくてはなりません。60兆個がそれぞれに働いているのですから、人は全て「統一化」されてるとは限りませんよね。もちろん「統計」を取ればある程度の数字は出ます。
しかし、それでは「科学」で無くなるんです。本当に調べて実証するには「内部」を徹底的に検証する必要があるのですから。
繰り返しますが、インパクトのあるフレーズには惑わされる事なくじっくりと探究する姿勢こそ本質を突いた「意見」だと思いますよ。
私達も「ノーベル・スピリッツ」を吸収して「科学」を大切にいきたいものです。
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