
「食」の話というのは際限無く深いですよね。
「美味い」「不味い」に始まり身体に「良い」「悪い」と分けられるのですが、これらのテーマをザックリと切ったところで単純な結論は出せないと思います。それだけ安易に振り回されない事が大切になってくるのです。またここで「グルメ話」を書くつもりはありませんが、食べる事において「味」は重要な問題になってきます。
仮に「身体に良い不味い食べ物」と「身体に良くない美味い食べ物」があれば、大抵の人は後者を選択すると思いますよ。
人間って、余程(身体に良くないという)確証が持てない限り美味しい物に惹かれます。また身体に良くても「不味い食べ物」を食べると逆に苦痛でストレスが溜まります。誰でも率先してストレスを感じたくありませんし、食べるというのは一種のストレス発散ですからね。当たり前の事ですが「身体に良くて美味しい物を食べる事がベストです。
つまり「味」というのは簡単に避けられないテーマであり、メンタル面において大切な要素なんですよ。
そして味と連動しますが「苦手な食べ物」というのが存在しますよね。先述した私を例にとると「貝類」「セロリ」「パクチー」になるのですが、どれも「身体に良い」食べ物に該当します。しかし、それだけを理由に押し付けられるのは逆に精神的な意味で良くないわけなんです。身体に良い物で身体を悪くしていたら元も子もないですよ。
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以前、あるテレビ番組で「高齢者の方に嫌いな食べ物は何ですか?」と街頭で聞いて回る企画があったんですけど、ほとんどの方は、
「何でも食べるよ」と答えられてました。
もちろん放送する上での編集もあったでしょうが、少し驚くと同時に戦時体験されてる事が食べる物に対して謙虚になられている様に感じたのです。もちろん好みは人それぞれ違うでしょうが、偏食されてる方は少ないでしょうね。
という事は、
「偏食せず何でも食べたら長生き出来る」?
これじゃ全く何の捻りも無い結論になりますよね。ちょっと待ったなんです(笑)
私の父親はもうすぐ90歳に手が届くかという高齢者なんですが「野菜嫌い」なんですよ。母親が父に何とか野菜を食べさせようと日々腐心していた記憶があります。そして父は酒好きで、夜は晩酌にお造り(刺身)というパターンがほとんどでした。
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決して「健康の為に、これを食べる」という食生活はしてなかったと思います。そんな人が90年近く生きて、もちろん身体に多少のガタはきてますが元気に過ごしてます。健康やダイエットにおいて常に「優等生」の野菜を嫌っている父が長生き出来るには何か理由があるのでしょうか?
もちろん、答えなんてすぐには出ません。しかし、何かしらのヒントは隠されていると思います。人の身体は足し算や引き算だけで成り立っていませんし、公式も存在するようで無いのが現状です。
「これが答えだ!」という回答は自分自身で模索していくしかありません。だから単純に「正しい食生活」を送ると健康に長生き出来るとは限らないんですよ。それでも不摂生を続けて無茶な生活を送りたくはないですよね。未来の自分を傷めつける行為だけは避けたいものです。
そして「野菜嫌いの酒飲み親父」が何故長生きしてるのか?身近な高齢者ですから、いろいろ掘り下げて探ってみようと思います。
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