
確かにリスクだらけです
企業の業績悪化による皺寄せは徐々に(従業員に)向けられています。
前回書いた様に「ブラック企業化」へシフトする企業も少なくありませんし、つまり人件費減らしの策だと思いますよ。
「最大のコスト」は人件費ですから、まず過酷なハードルを上げて「ブラック化」を図り「正社員」を減らしていくわけです。そして足らない箇所は「非正規」のアルバイトや派遣で補う魂胆でしょう。
ある意味「リストラ」と言えますからね。
中高年、とくに定年まで残り10年を切ってる五十代の方には厳しい状況です。ブラック企業化に向かわなくとも「不況の風」をモロに受けて「転職」を考えている方も少なく無いでしょう。
本来なら定年まで留まるべきです。
しかし、これだけは忘れないで下さい。
五十代での転職は「ネガティブ」な印象を相手企業に抱かれてるという事を。
それだけ「リスキー」な活動と言えるのです。
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五十代の転職活動
まず、これだけは「鉄則」として守って頂きたいのですが「現職」を続けながら探す様にして下さい。
「蓄え」があるなら別ですが、敢えてリスキーな中へ突入するわけです。収入だけは確保してピンポイントで活動する様にしていきましょう。その方が、余裕を持って行動出来ますよ。また「次へ移る」なら現在の職場での引継ぎもあるでしょうし、辞めてからでも企業側が困らない様に配慮する事も考えておいて下さい。
・職探しの方法
①ハローワーク。
②紹介。
③求人雑誌、ネット等のメディア利用。
上記の3点が主な「探し口」のなると思います。他に「ヘッドハンティング」の様なスカウティングもありますが、ほとんど稀なケースですよね。
②の様な「紹介」があれば(職種や条件面で)折り合いが付き次第、問題なく「転職」に運ばれますよね。ただし、あくまでも「紹介者」の立場がありますので最も「スムーズ」な転職法ですが人間関係の信用にはくれぐれも気を付けて下さい。
一般的には①か③という事になります。
とりあえず「ハローワーク」にて求人の登録はしておいて下さい。また求人雑誌やネットの求人サイトも毎日チェックする事をお勧めします。
・希望職種を絞り込む
①現職と同じ系統がベスト。
②未経験な仕事は極力避ける。
③資格があるなら、その資格を活かせる職種を狙う。
④自分が即戦力で働ける職種に絞る。
資格やスキルがある場合は、それを活かせる職種を当たる事がベストと言えます。極力「有利な条件」の職種に当たって下さい。
しかし、簡単に見つからない事が多いのです。
やはりネックになるのが「年齢」ですよね。
まず「定年前の五十代」が転職で応募して来るのは「企業側」として、「リストラ」か「職場に不満」という(ネガティブな)理由を見透かしてるわけですよ。
従って、応募するにあたっての志望理由を「明確且つポジティブな内容にアピール」する事を忘れないで下さい。また、新たに「業務拡張」「新規立ち上げ」等の理由で大量に採用募集する企業もあります。随時求人を確認していれば「オッと!」思う募集もありますからね。
・五十代でも多い求人は?
①運送・物流関係。
②建築関係。
③飲食・販売関係。
④介護関係。
⑤製造関係。
⑥職種別にして営業関係。
やはり、不況でも人手不足の業種は存在します。とくに①~④は慢性的な人材不足と言えるでしょう。それぞれネックはありますが、慎重に続けられそうな職種を熟考してみて下さい。
事務関係は応募自体が少ないですし、若い世代や女性が対象となってるケースが多いですね。事務で転職を考えてる方は、特に慎重に進められる事をお勧めします。
運送関係は「人手不足」もあり求人件数も多いですが、決して「高収入」と高を括る事の無い様に注意しましょう。特に「4トン車以上」の募集は、かなり肉体的にきついですし、歩合制を導入してる所もあるそうです。
介護関係は「高齢化社会」の背景もあり「需要が多い」ですが、賃金が安いんです。また「ホームヘルパー」の資格を持っていても「国家資格」ではありません。あくまで「事業所単位」で修了書を渡す「資格」なんです。その為、仕事に従事した経験が無い場合は「無資格」と見なされますので注意して下さい。
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求人チェックはマメに行いましょう。
転職で気を付ける事
「転職先がブラック企業」という事は有り得ます。応募して面接に行った際は必ず「職場の様子」をチェックする様にして下さい。
・面接の際にチェックする職場ポイント
①働いている従業員の様子。
②職場の風紀環境。
③全体的な職場内の空気。
①はかなり重要です。この点ははっき確認された方がいいと思いますよ。
妙に怯えた表情をしてたり、精気を失った様な目つきをしながら働いているなら(ブラック企業と)疑って下さい。また、全体的に余裕を持たず人の視線を気にしてる場合も同様です。
効率よく活気がある職場は、自然と伝わってくるもですから第六感でも「ブラックか否か」は見えてくると思いますよ。
これは、かなり「ストレート」になりますが(機会があれば)直接従業員に聞いてみて下さい。
面接では「ありきたりの説明」しか話してくれませんが、現場の従業員なら「本音」で職場について話してくれるかも知れません。
職場環境においては、経営者の意向が反映されてる場合が多いので「異様な雰囲気」を感じ取ったら「要注意」です。また、反対に「異常なまでに整理整頓」が行き届いてピカピカ過ぎる環境になってる場合も「ワンマン社長」の可能性が高いです。従業員に暴言を吐いてる「パワハラ」が横行してる可能性もあります。
これも昔からありますが、いきなり「年収600万円可能。未経験者も親切に指導します」と喧伝してる求人をよく見かけます。主に営業職に見受けられますが…
「素人が簡単に600万円は稼げません」
「ちょっと頑張れば、これだけ稼げるんだ!」て気持ちが沸くと思いますが、騙されないで下さいね。
こういう企業は、ドンドン掃いて捨てるつもりで入社させるのです。それで厳しいノルマを課せられ、売り上げが悪ければ「罵声の嵐」に晒されるだけですよ。
ノイローゼ寸前まで追い込まれるケースもあります。
要注意して下さい。
また随時、気付いた点があればアップしていきますが「最後の転職」だからこそ後悔の無いように進めていきましょう。
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