
増加する熟年離婚
スポンサーリンク
芸能人の例を挙げるまでもなく、近年50代を過ぎてからの「熟年離婚」が増え続けてます。
1990年(平成2年)には約2万件だったのが、今は6万件に上り3倍近く増えているのです。
確かに理由はあります。まず圧倒的に「妻から夫」への「離婚通告」です。最近は「夫から」というのも増えつつあるのですが、依然として「三下り半」が主流になっています。
熟年離婚の原因は何?
・以下の理由が離婚原因として挙げられます。
①性格が合わない。
②同じ家にいる事でストレス。
③浮気・不倫。
④舅、姑との折り合いの悪さ。
⑤夫の親の介護。
⑥夫の介護。
➆夫の家庭無関心。
⑧金銭問題(借金等)
⑨DVやハラスメント
まず、増加する一因になっているのは(妻側の)意識の変化に「夫が気付かない」点にあると思います。つまり、夫には少なからず「家庭を養ってるのは俺だ」というプライドがあるのです。
それが「免罪符」の様に「何をやっても許される」という勘違いを起こしていると思われます。
しかし、時代の変化と共に「妻の考え方」変わってきてるのです。
「せめて子供が成長して、独立するまで」
夫が気付かないうちに、妻の愛情は日に日に冷めてきます。そして同時進行で「情報収集」をするわけです。
来たるべく「Xデー」の為に。
何も知らない夫は、妻に好き勝手な言動を口走り「家族サービス」もせず、夜な夜な「赤提灯」の暖簾をくぐる毎日。
そして、長年勤めた職場をめでたく定年。
帰ったら、妻からビールを注いで「長い間、お勤めご苦労様でした」の労いの言葉を貰った後に…
「ここにハンコお願いします。」
突き出されたのは「離婚届」
このシチュエーション怖くないですか?けど、こんな悲劇に見舞われてる人は年々増えているのです。
熟年離婚が増えるもう一つの理由
スポンサーリンク
・熟年妻を離婚に走らせる制度とは?
熟年離婚の理由ににいては、上記の通りで間違いないのですが、もう一つ「決定的」な要素が増えたのです。まるで「革命的」と言っても過言ではない「追い風」が吹き、妻からの「三下り半」が上昇する様になりました。
それが「年金分割制度」なんです。
年金分割制度とは?
離婚後に一方の配偶者の「年金保険料の納付実績」の一部を分割し、それをもう一方の配偶者が受け取れるという制度です。
今から10年前の2007年に施行され、最大半分(2分の1)の年金保険料を受け取ることが出来ます(ただし厚生年金、共済年金加入者に限り、国民年金は対象外)この制度により「熟年離婚」の増加は加速度が付いてきたのです。
もちろん、妻が夫に不満がなければ「年金を半分頂いて離婚」に走ることはありません。それでも確実に増えているわけですから、如何に今まで「妻が耐えていたか」という事ですよね。
熟年世代になり、夫と別れるにも「金銭面」というリスクから止むを得ず耐えてきた方が大半だったのです。そんな方を救済すべく制度が出来たわけですから「利用しない」はずがありません。
妻からの「逆襲」は10年前から始まっているのです。
昔からの「亭主関白」や「男尊女卑」的な考えを続けていれば、間違いなく強烈な「しっぺ返し」を食らうという現実が待ってますよ。
そうならない為に「今からでも」考えを改めていきませんか?
離婚届を突き出されない為に
記念すべき「定年を迎えた日」に「離婚届」に捺印出来ますか?
しかし、いくら「ふざけるな!」と叫んだところで、妻は冷酷に「早く押して下さい」としか言ってくれませんよ。突き詰めれば、追い込んだのは「あなた自身」なんですからね。
熟年離婚宣告をされない為に
①家族サービスは怠らない。
②仕事で遅くなる時は必ず連絡する。
③家庭及び家族の事は常に関心を持つ。
④妻との会話時間を設ける。
⑤妻とは月に一回は外食に出掛ける機会を持つ。
⑥妻へのリスペクトの気持ちを忘れない事。
➆時間があれば家事を手伝う。
⑧妻の気晴らしには協力する。
⑨親の介護問題等が出てきた場合は、一方的に押し付けず「話し合い」で納得する方法を決める。
⑩いくつになっても「女性」として見てあげて「優しい言葉」を忘れずに。
離婚理由の逆になりますが、若い世代の「離婚」と違い「積み重ねた不満」が多いだけに(離婚を)切り出した時点で「発言の撤回はない」と思われます。
そこまで、妻を追い込んでるわけですし「年金分割制度」で「離婚後のプラン」を描いてるのですから「宣告」は即ち「レッドカード」なんですよ。
離婚を防ぐには「それまでに自分を変える」以外に方法はありません。
妻を「家政婦」みたいに扱ったり、全て「家庭の事は丸投げ」の姿勢を正そうとしない。そして、何かあると「働いて家族を養ってるのは俺だ」とばかりに上から目線で見下ろす。
「俺に惚れて一緒になったんだから大丈夫」
こんな脳天気な考えは一刻も早く捨て去るべきです。とっくに妻から「愛情」は無くなってます。
それどころか…
「ウザイ」と思われてますよ。
少しでも心当たりのある方は、考えを改める様にして下さい。決して難しい事では無いですからね。
また妻側も「旦那と別れてせいせいした」とばかり喜んでられないんです。やがて来る「老年期」に突入すると、自分自身に(ツケが)降りかかってくるわけです。夫に対して「ウザイ」と思ってたら、今度は息子、娘から同じ様に思われないとも限りません。
確かに「年金分割制度」で熟年離婚は安易に行える様になりましたが、老年期前あるが故に双方とも「大きなリスク」を背負ってるという事実だけは間違いないのですから。
熱くなるより「クールダウン」がベストだと思います。別れるにせよ、お互いが最良の道を歩めることが望ましいのではないでしょうか。
(合わせてお読みください)
スポンサーリンク