
やり切れない話を聞きました
職場の休憩室で話をしていたら、私と同世代の社員が溜息をつきながら話しかけてきました。
一つ歳上の幼馴染(女性)が居たそうです。その娘サンとも顔馴染みらしく、偶然街の中で会った際「お母さんは元気?」と声をかけたら、驚いた事に(2月に)亡くなってたそうです。
娘サンはまだ高校生で、余りにも「早い死」に声も出なかったそうですが、死因を聞いてみると「とんでもない事実」が背景にありました。
「ママ友」の存在です。
亡くなった方を「Aサン」としておきましょう。このAサンには前述の娘サンの他に大学生の息子サンの、計二人のお子さんが居るんです。またAサンは、どちらかと言えば控えめな方で細身の美人タイプ(職場の社員談)だったそうです。
そんな二人の子供さんに恵まれて、これから先も楽しみが控えていた中で「亡くなった」のは本当に気の毒と感じました。
しかしAサンが亡くなった陰に「ママ友関係」という複雑な人間模様が存在したのです。
「子供の親同士の交流」
一見、コミニュケーション溢れる大切な響きに聞こえますが、その「根底に根付く核心」を理解しないと「取り返しのつかない事態」を招くわけです。
Aサンがどこまで「核心」を理解していたかは分かりません。しかし、やり切れない思いだけは残りましたね。
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「親友」なんて存在しないんです
Aサンの息子は「某有名国立大学」に通ってるそうです。もちろん「超難関校」ですから、卒業後の進路も「エリート街道」が約束されたものですよ。
その「エリート街道」に乗る為には、親は子供を塾に通わせ「名門私立中学」を受験させます。所謂「中高一貫教育」で、難関大学に合格する為のスキルを磨いてくれるわけです。
詳細は聞いてませんが、Aサンも息子を塾に通わせていたと思いますよ。目指していたのが、全国的にも有名な「N中学」ですからね。そこから「N高校」に進み、一流大学へと駆け上がるシステムです。
これぞ「ステイタス」と呼べる人生ですよね。
もちろん、Aサンが息子をそのコースに乗せようと頑張られた事に異論はありません。息子サンもそれだけの学力があったわけですからね。
しかし、Aサンに一つだけ「落ち度」があったんですよ。これを「落ち度」とは亡くなられた方に対して失礼なんですけど…
「仲の良いママ友」の息子も「N中学」を目指してたらしく「一緒に行動」を取ってたのです。
おそらく、お互いの子供の(塾の)送迎も共に行動を取り、お茶を一緒にしたり「親密な関係」だったと推測出来ますからね。他のママ友も加わり、賑やかに和気藹藹と言った感じだったんでしょうね。
そんな「和やかかな関係」にAサンも安心仕し切っていたのでしょう。
しかし、その「関係」はアッサリと「崩壊」しました。
「N中学」を一緒に受験しましたが、合格したのはAサンの息子で「ママ友」の息子は不合格という残酷な結果に終わったのです。
確かに「超難関中学」ですから合格する方が難しいですよね。
それでも「この瞬間」から相手のママ友は豹変しました。
Aサンに対しての「一方的な絶縁」に始まり、他のママ友にも呼びかけて「グループからの追放」です。どういうシチュエーションだったのかは知りませんが、更にAサン宅への「嫌がらせ電話」もあったそうです。
不合格は「自分の息子」の学力が足らなかったわけで、Aサン側には落ち度は全く無いんですよ。それでも「憎悪の念」が爆発したのでしょう。
やがてAサンは、心労から「鬱病」を発症しました。そして、結局病気が改善することなく「拒食症」に陥り亡くなられたのです。
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「付かず離れず」でいいのです
社員伝手に聞いた話なので、これ以上詳しい事は分かりません。しかし「ママ友」という存在が、いかに「子供間のライバル意識」を持っているかを痛烈に物語ってますよね。
これが「ママ友の実態」なんです。
批判もあるでしょうが、とくに同級生の子を持つ「同じ学校の親同士」は(腹の底では)ライバル意識の塊ですからね。プロレスの「遺恨試合」も真っ青なぐらいですよ。
今となっては悲しい結果になってしまったのですが、Aサンは「純粋に」付き合い過ぎたのです。そしてお互いの息子が中学受験を目指した際、こういう結果も想定してなかったのでしょうね。
できれば「受験の前」に相手や他のママ友とも距離を置いておくべきだったんです。
子供が同じ学校に通う以上、親同士の付き合いは必要です。また情報も入って来ますから、ある意味「ママ友」の存在は不可欠なんですよ。
従って、始めから距離を置き「一匹狼」にならなくてもいいのですが「暗黙の了解」だけは頭に入れておくべきでしょう。
「深く付き合わない」
「子供同士が競争相手となった時」は速やかに距離を置くようにしましょう。
Aサンを恨み、必要以上に嫌がらせをして「死に至らしめた」ママ友は許せません。
しかし、ママ友内に「厳然たる掟」が存在するのもまた事実なのです。
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