残業時間短縮でヘルシーに

月に「100時間未満」でも

「残業」という言葉はポジティヴとネガティヴの両面がありますよね。もちろん「賃金」が上乗せされる「残業代(時間外手当)」が前者です。しかし帰宅が遅くなり、休む時間やプライベートな時間が大幅に減る。そして何より心身共に疲労感が増すのが後者に該当します。

俗に言う「ブラック企業」は月に恐ろしい程の残業を課し、毎日深夜まで(従業員を)働かせています。また(一流企業でも)入社間もない女子社員が心身共に疲弊し尽くし、自ら命を絶つ痛ましい「事件」もありました。

そんな実態を重く受け止め、政府は「残業時間短縮」を義務付け「月100時間未満」と規制を新たに敷く様、閣議決定しました。

それでも「上限一杯(99時間)」で設定するなら、週休二日の企業で平均4時間~5時間の残業を強いられる事になるんですよ。

終業時間が17時30分として、21時~22時までは仕事となるんです。これで通勤時間が1時間として、帰宅後に夕食を食べる時間は早くて23時でしょう。日付が変わるの珍しくありませんからね。100時間未満でも、こんな状況なんです。

夜遅い夕食だと「就寝時間」が迫ってるわけです。ちなみに糖尿病の方は「血糖値」が急上昇して下がらないと聞きました。他にも食べて直ぐ眠るしかない状況は、カロリーが消費されず脂肪や体重の増加に繋がるのです。

つまり「残業」における健康的なメリットは、全く存在しないわけです。時間短縮とはいえ、まだまだ「健全ではない」と言えるのです。
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残業過多が引き起こす皮肉

確かに「残業代」という手当が発生しますし、働く立場になって考えれば(残業は)有難い存在とも言えます。それ(残業代)目当てで働いている方もいると思われます。

しかし、ある程度の時間に抑えないと健康を害しますよ。また職種によるのですが、運送業に至っては「朝6時出勤の深夜1時退社」という企業も存在するのです。

残業代が付きますが、あまりにも「過酷」な為に退職者が相次いでるそうです。また新たに雇い入れても直ぐに「辞めていく」悪循環が続いていると聞きました。こんな劣悪な環境で働きたいですか?

残業代(時間外手当)は、同時に人件費の高騰にも繋がります。残業手当が企業の利益を下げるどころか「損失を生む」わけです。

企業も従業員も潤い、双方が「ウィンウィン」なら構いません。しかし、それに反した結末を生み出しているんですよ。これで「過労死」「健康を害する」事になれば本末転倒と言えませんか?

つまり「残業」によって、プラスになるどころか「マイナス(負)の連鎖」を引き起こすだけだと思います。
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無理なく働く環境を

残業過多によって、まず「睡眠時間」が減少します。この積み重ねは「精神的健康」を徐々に崩していくのです。企業によっては「12時間拘束」という信じられない悪質なケースもあります。リフレッシュする時間が無いと、精神衛生に悪影響が及ぼします。

食については前述した通りです。遅い時間の食事は、全く健康に良いと言えません。深夜の日付が変わる頃に食べて、直ぐに就寝して翌朝5時起床。そして、また朝食をかきこんで出勤する生活が健全ですか?

はっきり言って「ブロイラー化」しますよ。それなら、キッパリと夕食をパスすべきだと思いますね。糖尿病の方も「血糖値が上がる」リスクが軽減されますし、食べない方が賢明と言えます。

しかし「夕食を抜く生活」を続けたところで却ってストレスも溜まります。また朝昼だけ、若しくは夜遅い食事は何れにせよ健康的とは程遠いわけです。

企業でも「人員不足」や「人件費削減」で無茶な業務を押し付けています。はっきり言って、人員を確保する事は可能なんです。またトップが率先して時短をすれば、残業過多を減らせると思いますよ。

どうしても遅くなるなら「シフト制」で対処すればいいわけですし、無理に寿命を縮める残業過多をすべきではないのです。

私は「残業過多」勤務の従業員を見ましたが、目は焦点が定まらず虚ろな表情で、覇気は身体中から吸い取られてました。これが「長時間労働の実態」なんですよ。

賃金は大事だと思いますが、それよりも「身体を労わる」事を疎かにしないで欲しいと願う次第です。
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