法務省から「訴訟最終告知」って何?あなたを狙う詐欺の手口が巧妙化してます

どこから仕掛けてくるかわかりません

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高齢化社会になり、また長引く不況等も関係し「詐欺被害」も増加傾向にあります。もちろん、前者の要因がリンクしてますから必然的ではあるのです。それにしても年々「詐欺の手口が巧妙」になってきています。また高齢者だけでなくターゲットも(年齢に関係無く)ゲリラ的に仕向けてくるので注意が必要なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的に「詐欺は突然」なんですよ。毎日「詐欺に用心」する意識を持ち続ける事にも限界がありますし、日常生活において警戒心を張り巡らすエネルギーは持続出来ないものなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーガードとなってる状況下が殆どと言えますね。ましてや高齢者の方が高い意識付けを持ってる事は稀ですから、常に「危険な状況」となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし仕向けて来る連中は「年齢より突発性」に重点を置き、いかに「動揺が激しく、手口を素直に信用するか?」という事をテーマにしています。つまり「騙す事は、心を揺さぶる」行為なんですよ。そこには、高齢者も若い世代も関係ありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高齢者がターゲットになるのは、彼等の「騙しやすい条件」に該当しやすいだけに過ぎず、基本的には「素直な性格」のタイプで直ぐに信用してくれば年齢など関係無いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突発的な事には、誰しも動揺するものですから注意喚起を呼び掛けても簡単に防げません。それでもチャートとして「相手の手口」を纏めておく必要はあるでしょうね。殆ど「いたちごっこ」の現状ではありますが、それでも随時「情報公開」は怠らない様にしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故ならば「相手の手口に対する対処法」を知るという事は、それだけ詐欺犯罪に対抗する引き出しを増やす方法に繋がります。やはり突発的であれ、知識を増やすに越した事がありませんので今回「新たな手口」が舞い込んできましたので公開する次第です。

実例・法務省からの告知?

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先日「情報保護シールで覆われた差出人名の分からないハガキ」が届きました。最初は「銀行か保険会社から?」と思い、金融機関からの案内という感覚だったのです。それにしても「差出人名」が表記してない事が不思議でしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして「保護シール」をめくってみると、一瞬ですが「凍りつく感覚」に襲われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その文面を紹介しますと以下の内容です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総合消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ 管理番号✖✖✖

 

この度、ご通知致しましたのは貴方の利用されていた契約会社、ないし運営会社から契約不履行による民事訴訟として、訴状が提出されました事をご通知致します。裁判取り下げ最終期日を経て訴訟を開始させて頂きます。尚、ご連絡なき場合原告側の主張が全面的に受理され執行官立会いの元、給料差し押さえを強制的に履行させて頂きますので裁判所執行官による執行証書の交付を承諾して頂くようお願い致します。裁判取り下げなどのご相談に関しましては当局にて承っておりますので、職員までお問合せ下さい。尚、書面での通達となりますのでプライバシー保護の為、ご本人様からご連絡頂きますようお願い申し上げます。(原文ママ)

 

※取り下げ最終期日 平成30年○月〇〇日

法務省管轄支局 国民訴訟通達センター

東京都千代田区霞が関〇-○-○

お問合せ窓口 03-○○○○-○○○○

受付時間9時~19時

住所や連絡先等の番号は伏せますが、突然この様なハガキを受け取ると動揺しますよね。保護シールをはがすとそこには「法務省からの最終通告?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうすりゃいいの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、こういう時に求められるのは冷静になる事です。身に覚えの無い通告に対しては徹底的に検証する事が何よりも重要なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷静に目を通すと稚拙極まりない文面と思いませんか?しかし、突然に「驚かすキーワード」を散りばめてあるところがミソで動揺を誘っているわけです。文章の稚拙さより如何に相手を「釣るか?」がポイントと言えますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、上記の「最終告知」の矛盾点をじっくり見ていきましょう。

 

 

「最終告知」を徹底検証

まず、この様なハガキを受け取ると「何これ?」という身に覚えがない動揺が走ります。そして「どうしよう?」という焦燥感も広がると思うのです。上記紹介した内容も「詐欺」と認定されたわけではありません。しかし、完全な「詐欺通達」なのでポイントを挙げていきます。

 

 

 

 

 

 

 

チェックポイント

総合消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ 管理番号✖✖✖

この度、ご通知致しましたのは貴方の利用されていた契約会社、ないし運営会社から契約不履行による民事訴訟として、訴状が提出されました事をご通知致します。裁判取り下げ最終期日を経て訴訟を開始させて頂きます。尚、ご連絡なき場合原告側の主張が全面的に受理され執行官立会いの元、給料差し押さえを強制的に履行させて頂きますので裁判所執行官による執行証書の交付を承諾して頂くようお願い致します。裁判取り下げなどのご相談に関しましては当局にて承っておりますので、職員までお問合せ下さい尚、書面での通達となりますのでプライバシー保護の為、ご本人様からご連絡頂きますようお願い申し上げます。(原文ママ)

※取り下げ最終期日 平成30年○月〇〇日
法務省管轄支局 国民訴訟通達センター
東京都千代田区霞が関〇-○-○
お問合せ窓口 03-○○○○-○○○○
受付時間9時~19時

 

まず「最終告知」のチェックポイントを①~⑦に分けて見ていきましょう。

 

全く意味不明な「総合消費料金」って?

結論から書くと「深い意味」は無いんです。極端な話、ハガキを受け取った人が動揺する内容であれば何でもいいわけで「嘘っぽくなく具体性の無い脅し言葉の掴み」ですね。そもそも「手当たり次第」に投函してるのですから、何の「総合消費料金」なのか?詐欺側が知る由もありません。

 

利用された契約会社ないし運営会社はどこを指す?

大手の「信販会社」を指しているのですが、利用に心当たりの無い方はこの時点でハガキを破り捨てて下さい。明らかにデタラメという事を証明してます。しかし、利用されてる方はここで動揺する可能性があるわけです。それでも問題が発生していれば「信販会社」から直接連絡が入りますし、もしここでいうところの「問題」を本当に起こしている人ならば動揺等しませんよ。自身で不正行為している自覚を持っているのですから、せいぜい「ヤバい」と感じて無視するのがオチです。

 

契約不履行による民事訴訟?

②と同じですが、何か問題が発生すれば「信販会社」から連絡が入ります。心当たりがない上に意味不明な題材で「民事訴訟」って、おかしな話ですよ。明らかに「動揺狙い」の詐欺の手口です。

 

④・⑤給料差し押さえに裁判取り下げの相談に乗る?

このハガキのキモですね。つまり「脅しのマックス」を仕掛けてるのが前者であり、相手が「どうしよう?」となった後に「相談に乗りますよ」と優しく「救いの手」を差し伸べています。実にシンプルで分かりやすいロジックです。これは「お金を払えば裁判を取り下げてもらえますよ」という意味であり、脅して脅して優しく態度を変えて(お金を)騙し取ろうとする詐欺のテクニックが凝縮されています。

 

⑥・⑦騙し取る最後の罠をここで仕掛けてるのです

まず「ご本人」と強調しているのは、決して他に相談せず相手が動揺した状態で連絡してくる様に仕向けているのです。そして「期限」をそれらしく記載し「法務省」の名を最後に出す事で「無視してはいけない」と思わす意図が丸見えです。お問合せ窓口の電話番号は「マンションの一室にある固定電話」の番号ですよ。直ぐに逃げ出せる様に部屋には殆ど物など置いてません。それでも相手には「法務省」と思わせ、もし電話があれば職員になりきって「お金の振込み先と金額」を伝えるのです。

 

 

 

 

 

拙い内容ですが、このハガキにはこれだけ「言葉の罠」が仕掛けられいます。おそらく相手は大量にハガキを送付していますから、同様のハガキを受け取った方も多いと思います。これは法務省も把握済みですので、法務省のHPでも注意喚起しています。

 

 

法務省HP

 

 

 

 

 

 

この様に詐欺の手口は様々ですし、いろんなツールを使い突然迫ってきます。そして前述した通り、動揺させる事により心に生じた隙を狙って彼等は(お金を)騙し取ろうとするのです。常に警戒しながら日常を過ごす事は難しいですが、もし心当たりの無い連絡や通達があった場合は「無視」する様にして下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして「直ぐにリアクションを起こさない」事が鉄則です。詐欺に対抗する為には「無視する勇気」を持っていきましょう。それが詐欺師から身を守る唯一の方法なのです。

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