青学の4連覇は可能ですか?

もはや体育会系は古い?

正月の風物詩で人気も高い「箱根駅伝」ですが、今年も青山学院大学が優勝しました。7区の走者が脱水症状を起こし、危うい場面もありましたが完勝ですからね。

10年前は、箱根路に存在感すらなかった「青学」が駅伝屈指の大会で3連覇です。これは「大偉業」と言えるでしょう。また学生スポーツは選手の入学・卒業で入れ替わりますので、尚更難しいと思います。

私はそれ程詳しくありませんが、決して青学に高校時代「スーパーランナー」として鳴らした選手が集まっているとは思えません。他にも名門大学が揃ってますから、有力選手は分散して入学してるはずなんです。

にも関わらず、何故「強い」のか?また青学の特徴として「学生間の上下関係が存在しない」点が挙げられます。

つまり「体育会系」では無いのです。

しかし、これだけで強くなるものなのか?純粋な「戦力」だけでは他の大学も決して劣ってるわけではありません。そんな中、青学だけがサラッと優勝を3年間続けるのは「驚異的」言えませんか?
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時代とニーズに合わせた「伸ばし方」

「サンキュー大作戦」や「ハッピー大作戦」とユニークなキャッチコピーをマスコミに公開する(青学の)監督は、元々会社員で営業マンをされてたそうです。

一見「ふざけたコピー」に感じますが、実はこの(コピーの)下に選手をポジティブに乗せるベースがあると思うのです。

決して選手を甘やかす事は無いと思いますし、部という組織を緩めてはいないはずですよ。そうで無ければ激戦を3連覇も出来ません。

私が思うに「風通しを良くする」事で「選手の自主性」を強化しているのでしょうね。つまり、体育会系の(厳しく時には理不尽)環境下になると、先輩や監督の「目を見て動く」習性が染み込んでいるのです。

今までは、トップダウン式で「教育・指導」を行う事が当たり前でしたし、指導される側も受け入れてきました。

しかし、時代は変わり「抑え付ける」指導も教育も通用しなくなっているのです。それは駅伝を例に取りますと、かっての強豪や名門と称された大学の低迷に他なりません。

もはや若い世代を「押し付け命令式」で育てる事は「困難」になりつつあるのです。
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「風通しの良さ」の期待と課題

タイトルが「青学の4連覇は?」でしたよね(汗)専門家やマニアでないので、断言は出来ません。それでも4連覇は「あり」と思います。

もちろん、勝負事ですし(途中のアクシデント等)不確定要素も含みますから、絶対ではありません。それでも、青学が最も「走りやすい環境」である事は間違い無いのです。

ただし、学生までは「風通しの良さ」を背景に好結果を齎しても、問題は卒業してからですよね。

自主性を尊重して、上手く結果を引き出す事に成功しても(社会では)何かと「壁」が点在するのです。寧ろ「上手くいかない事」の方が多かったりします。

そんな場面に遭遇した場合、上手く立ち回れるか?風通しの良さは「横繋がり」なわけですから、上からの「押さえ付け」にも耐えられるか?或いは「挫折」を味わっても乗り越える強さがあるのか?

確かに「3連覇」は凄い事ですし青学の様な「新風」は旧来からの体育会系に対する「モデルケース」として大いに期待されているのです。

このスタイルが世間に認められ、社会においても「還元」されれば「少子高齢化」において明るいニュースになってくれると思います。

何故なら「少数の若い世代」には、嫌でも「高齢化社会」を支えてもらわないといけないわけです。その為には(絶対数が少ない分)クォリティーが高く、簡単に挫折されると困るのです。

ついつい「若者の活躍」を見るにつけ「高齢化社会を支える戦力に」と思ってしまうんですよね。こんな自分が嫌になる時もあります。しかし、絶対数が少ない分「若い世代」には質の高い活躍を期待するんですよね。

「青学」の(箱根駅伝)優勝は、単に「スポーツ」の域だけで終わらない「未来」をも提案しているのです。
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