
藁をも掴む気持ちが危険
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バブル全盛期は、今や「昔話」になりました。すっかり経済が停滞し、それさえも慣れてしまった姿を晒しています。
個人で見れば、少数の「勝ち組」と大多数の「負け組」に分かれ、殺伐として空気が漂っていると言えますね。
会社は不況に喘ぎ「賃金カット」を余儀なくされ、収入が一方です。
それに対し、住宅ローンや子供の教育費に加えて物価の上昇と負担大きくなるばかりで自由なお金も、ままならない状況に苦しんでるわけです。
「せめて、あと5万あれば」
これはよく聞く言葉です。しかし、その「プラスα」がなかなか届かない額と言わざるを得ないんです。
会社に内緒で、夜のアルバイトに繰り出してる方もいます。もちろん夫婦共働きで生活を切り詰め、ギリギリの生活を強いられてるわけですよ。
「子供が社会に出るまで」
これを一つのラインとして、頑張ってるのですが、フリーターでブラブラされたら泣くに泣けませんよね。
働けど働けど「ワーキングプア」から脱却出来ない日々に耐え忍ぶ毎日にも限度があります。
車はもちろん、贅沢品は片っ端から処分して最早「売る物」すら無い。これが21世紀を迎えて20年近い日本の姿なんですよ。
「何とか打開したい」
毎日がSOSの日々を過ごしている時こそ、アッサリ「罠」にハマる可能性があるので注意しないといけないんです。
何故なら「弱っている立場」の人は「ターゲット」になりやすいからなんです。
口説き文句よりイメージ重視
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最近はネットが「情報ツール」としてリードしてる感がありますが、その特徴として「インパクト」をピンポイントに伝えている点が挙げられます。
つまり、PCにしろスマホ、タブレットにしろ「文章を隅から隅まで読む事」が少ないからです。
どうしても「画面を覗く」と細かい字を追いかけるのが(印刷物と比べて)苦痛なんですよ。明るい画面で文字を追いかけると目がチカチカしますからね。
そこで、ネットは「重要なポイント」だけをインパクトのある画面構造に作り上げてユーザーに伝える方法を用いてるのです。
短時間で「勝負が早い」上に、字数が少ないのでユーザーにも良いイメージを与えやすいと言えますよね。
またネットの特徴として「口コミ」や「呼び出して直接伝える」等の手間も省略出来るのです。もちろん、100%必要無いわけではありませんが…
この簡単に「広く確実に情報を伝える事が出来る」ツールを利用して「あと5万」という(生活を強いられる)人達をターゲットにする輩が増えてきているわけなんです。
「○○サイトを覗いたら面白いよ」と伝えたり、或いは「検索しやすいキーワード」をタイトルに付けておけば労せずして(向こうから)入り込んで来ますから、罠を仕掛ける方としては楽ですよね。
そして「インターネットビジネス」として紹介すれば「胡散臭い雰囲気」も全く伝わりませんので、相手に身構えられる事もありません。
手間がかからず、一気に伝える事が出来ますから「ネット全盛」の現在は呆気無い程に騙す方と騙される方を作り出せるわけです。
「藁をも掴む気持ち」の方を対象にした「ビジネス」は今や隆盛を極め、確実にネットユーザーに定着してると言っても過言ではないでしょう。
弱った心に「インパクトの強い画面」と、それに乗じた「キャッチコピー」が迫ってくるのです。
「これなら私にも稼げるかも?」
そう、目の色が変わらない人間は存在しないと断言出来ますか?
サークルというロジック
ネットで儲かる話はありますか?
YESともNOとも言えません。
大切なのは、自分自身の目を磨く事だと思います。
何でもそうですが「儲け話の鉄則」は「成功例を示す」事にあるのです。そして、この「成功例」を如何に上手くリアルに伝えて信用させるか?に掛かってるわけです。
つまり「非現実的な話」だと、いきなり胡散臭いと敬遠されるわけですよ。
例えば「1億円儲かる」という話と「1万円儲かる」という話では後者の方が現実的に思えますよね。
今の時代、如何にリアルな状況からスタートさせるかでないと誰も乗ってこないわけですよ。
「夢の1億よりも目先の1万」ですね。
所謂「現実的」というのがキーワードと言えます。そして、話を持ち掛ける方も設定を低くする事で「網に掛ける人数」も一機大量でまとめ上げる事が出来るのです。
もちろん「1万円」はスタート地点に過ぎません。ここから「会員登録」をさせてメールをバンバン送るわけですよ。
「有料会員登録」をすれば、さらに「おいしい情報を提供します」と、会費を徴収するわけです。この「会費」も5千円~1万円以内とリーズナブルな価格で設定してあります。その方が信頼度も上がりますからね。
そして、次から次へと「成功例」を紹介して気分を高まらせていくわけです。
さらに「仲間」を紹介され、グループに組み入れられるのです。
色々「儲ける」為に、投資をさせられます。最初は少額だったのが、徐々に「成功報酬」として夢の様な額に吊り上げられるわけなんです。
現実的な儲け話からスタートしたはずが、次第にエスカレートして「周りの仲間」が常にハイテンションで激励してくれる構図になってきます。
すると「彼等が頑張っているのに自分が辞めるわけにはいかない」と、ますます深みに嵌り込んで抜け出せなくなるのです。
そして、いつしか「仲間との連帯意識」で繋がれたまま「詐取」されていくわけです。
「インターネットビジネス」という名のもとに。
この続きは、次回もう少し触れていく事にしましょう。
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