
ツールが劇的に橋渡し
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以前「F1」について書きましたが、その内容は決してポジティヴなものではありませんでした。毎年の様にレギュレーション(規制)が変わり、勝つチームもドライバーも同じ。しかもスリリングな追い抜きも少ない等の理由が刺激を減らし、またテレビで観るにも地上波が放送を取り止め「CSの有料チャンネル」限定になりましたからね。そこまでして「観る価値あるか?」と抱かれ始めてた事も事実なんです。
F1ブームは二度と来ない?もう一度盛り上がる為に要求したい事
かっての「セナ・プロ時代」を知ってる方にとっては、更に「縁遠い存在」としてF1から離れていったと言えるでしょう。このブログを書いてる私自身がそうでした。
そして今年もF1とは一定の距離を開けていたのです。まず「CS放送の有料チャンネル」には加入してないのですから、そもそも観る事すら出来ませんしね。関心すら持てませんでした。
しかし、この離れた「F1」を再び近づけてくれるツールが登場したのです。
それこそ「DAZN」だったのです。
サッカーや野球がメインで観れる「スポーツ動画配信」ですね。色んなスポーツのコンテンツを扱ってる中に「F1」も含まれていたのです。これは何となく得した気分になりましたよ。もちろん、予選やフリー走行も観れますし、ライヴで観れない場合の「見逃し配信システム」がありますから後でゆっくり観戦する事も可能です。
「つまらなくなった」とぼやいても「DAZNの配信」を利用出来るならとことん(利用して)観たいと感じますからね。やはり「今年のF1はどうなん?」という心境もありますし(DAZNなら)PCやスマホ、タブレットを利用して手軽に観れる最大の利点があるのです。
昔と違った手軽なスタイルが、遠ざかった存在を引き寄せる結果に繋がりました。このDAZNはスポーツ中継の多様化を可能にし、且つ興味を惹き付ける要素を高める「ツール」となったのです。
決してハード面だけではないのです
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DAZNでは、F1の「フリー走行」「予選」「決勝」以外にも「F1ゾーン」という一種のデータ配信も行ってくれるので幅広く、より深く楽しめるのです。しかし、いくら観る側に楽しめる要素を増やしてくれてもレースがつまらないと(観る価値も)結局は同じですからね。あくまで肝心なのは中身と思います。
そのレースが滅法興味深く且つ面白くなってきてるのです。
マシンのレギュレーションで、今年は安全面を考慮したガード(ハロ)がマシンに装着されました。確かに(従来とは違う)不細工さを感じたのですが、あくまで危険要素を一つでも減らしたいFIAの意向なら止むを得ないと思います。
それよりも、各チームのマシン開発がイーブンに近付いてきた事が大きいですよね。最も避けたいのは一人のドライバーや所属チームが独走する事なんです。あくまで最後まで接近したポイント争いを期待するわけですし、その流れに沿ったレースを観たいですからね。
まず、ここにきて近年にない「ドライバーの実力接近」が挙げられます。とくに若手が元気いいので新鮮さに勢いも感じられ「退屈しない」白熱バトルが増えてきているのです。そして上位チームと下位チームの格差が縮まってくると、必然的にワクワクするレース内容に繋がり「内容の濃いバトル」が増えてきました。
また各チームとも「ドライバーの抜擢」が絶妙の配置となり、かってない魅力のある図式が完成しつつあります。そして「セナ・プロ時代」の様な人間ドラマとは「違った意味での静かなドラマ」が繰り広げられているのです。
では、ザクッと2018年シーズンのF1における見どころを紹介していきましょう。
2018年F1はここに注目
F1で興味が削がれる部分に「毎年同じチーム&ドライバーが(総合)優勝する」傾向があります。もちろん勝つチームは強大な資金力に開発も半端ないですし、仕上がるマシン性能も優れた上に優秀なドライバーを確保しているのです。それが競争原理の基本でもあるのですが(何年も)続くとマンネリ感が湧く事も否めません。それを回避する為にレギュレーションも毎年変更するのですが、最終的には同じチームが勝つ事になります。
理想は「マシン&ドライバー」の実力拮抗です。そして最後までもつれるチャンピオン(総合優勝)争いにあるのですが、その理想に近付いてきたと言えますね。
・2018年F1の注目点はここ
①2014年以来の絶対王者「メルセデス」に陰り?
②2007年以来の王座奪回を目指す「フェラーリ」の可能性高し?
③セバスチャン・ベッテルの5年振り王座奪還なるか?
④「マクラーレン」に三下り半を突き付けられた「ホンダ」の下克上はあるか?
⑤「ホンダ」を切った「マクラーレン」の復活はあるか?
⑥上位チームを脅かす第三勢力の台頭はあるか?
⑦若手・中堅ドライバーの上位進出はあるか?
⑧ルイス・ハミルトンの5度目総合優勝達成は可能か?
以上8項目挙げてみました。まず2018年のキモは「下克上」にあると思いますね。この4年間「絶対王者」として君臨してきた「メルセデス」の牙城を崩される可能性があるのです。その一番手として「フェラーリ」の巻き返しが挙げられます。2015年から「セバスチャン・ベッテル」を迎え(メルセデス)追撃態勢を整えてきましたが、ようやく捕まえられるポジションにまで到達してきました。
「メルセデス」は基本的に陰りは無いと思います。しかし、レギュレーション改正に対応するに当たって立場上オーソドックスに進めていく傾向にならざるを得ません。急激なアクションを起こせないのは唯一「王者のウィークポイント」と言えるでしょう。そこに「フェラーリ」が思い切った開発を進めて差を詰めてきました。この差がどこまで接近しているか?あるいは逆転しているか?という地点での争いになっているのです。
①~③に関する可能性は全て「YES」と言えます。しかし、年間21戦の長丁場です。この間にアドバンテージがあるのは「勝つノウハウ」を持ったチームである事も事実です。従って⑧の可能性も「YES」なんですよ。それが観る側にとって興味を高めてる要素でもあるのです。
2015年にF1に復帰した「ホンダ」は23年振りに「マクラーレン」にエンジン供給をしましたが、結果は惨憺たるものでした。2017年までこの関係は続きましたが、解消というホンダにとって屈辱的なものになりました。そして2018年度から「レッドブル」のセカンドチーム的存在の「トロロッソ」に供給する事になったのです。確かに「マクラーレン」で結果を出せなかったのですから、仕方のない事ではあるのですが「都落ち」の感は否めません。
しかし、この「トロロッソ」で意外な健闘を見せ開幕第2戦で4位に入りました。これは2015年復帰後における最高成績です。3年間「マクラーレン」で結果を出せなかったホンダが、皮肉にも三下り半を下された4年目から成果を出し始めたのです。決して上位進出まではいかないとしても十分に「下克上」を果たしてくれると思いますよ。一方、新たに「ルノー」をエンジンパートナーに選んだ「マクラーレン」はまだ復活まで厳しい道のりだと言えるでしょう。
若手・中堅ドライバーや第三勢力のチームの台頭は十分有り得ます。むしろ今年は楽しみの方が大きいですね。確かに上位は強力ですが、前出の「トロロッソ」が4位に入る状況を鑑みると「サプライズ」を起こすドライバーやチームの登場は期待大と言えるでしょう。
「DAZN」という強力ツールを活用し、ソフト&ハード面で間違いなくF1は充実しました。手軽に大いに楽しめ、且つ「歴史的偉業」の目撃者になる可能性もありますよ。変わりつつあるF1を大いに推したいですね。
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