
2019年は連覇が途絶える年?
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2019年は「平成最後の年」でもあり、何かと慌しく動きの大きな一年になりそうです。善し悪しは別にしても騒々しさが覆われる事は間違いありませんから、こんな年は必ず「波乱」が起こりやすいのです。社会や経済等の生活面は分かりませんが、スポーツに関すれば不思議と(波乱が)起こりやすいのです。
まず年始早々に箱根駅伝で総合5連覇を狙った青山学院大が2位に終わり、ラグビーの大学選手権においては帝京大の10連覇が途絶えました。
確かに学生スポーツですから、選手の卒業による入替えがあるものの「常勝チーム」で今回も優勝候補だった事を考えると「波乱」と言わざるを得ません。
騒々しいから波乱が起こる根拠はありません。もちろん勝ち負けには列記とした理由が存在するのです。
まず「モチベーションの低下」が挙げられます。
目標を達成して、それを維持する事は想像以上に精神状態の疲弊が激しいのです。またライバルは「打倒に燃える」が故に(相手を)凌ぐ研究と対策を練ってきます。もちろん「ウィークポイント」も徹底的に洗い出してくるのです。
それが「挑戦する側のスピリット」ですから、連覇を続けるエネルギーたるや「スピリットを上回るハードワーク」を擁するわけです。これこそ「王者のメソッド」と言えますよね。
少しでも受け身に回った時点で終わり(敗北)です。
このギリギリの戦いを制する事がどれ程「厳しく過酷」なものであるか?
従って「敗れる事」は不思議ではありませんし、その中で「青山学院大」や「帝京大」の連覇は途絶えたところで何ら錆びつくわけでもないのです。寧ろ称賛されて然るべきだと思います。
青学・帝京両校の連覇が途絶えたのも、たまたま同じ年に重なったに過ぎません。上記に書いた通り、連覇を続ける事は非常に難しい偉業なのです。いくら騒々しい世の中になったとしても、それだけを理由には出来ませんが、不確定要素として何かしら「見えざる勝負の神様」による力が動いた様な気もします。
その「見えざる勝負の神様」が、現在セ・リーグ3連覇中の「広島東洋・カープ」にもソッポを向きかねないとも言えないのです。確かに新井選手の引退や丸選手の(FAによる)巨人移籍で大幅な戦力ダウンは否めませんが、それでも「カープは強い」という声が多いのも事実です。丸選手FA移籍の人的補償で巨人から長野久義選手を指名したのは思い切った策略でしょう。
カープにも「悲願の日本一」という目標があります。モチベーションの見劣りは全く考えられませんが、決して安閑としていられない状況だけは確かだと言えそうです。
本気になった名門と巻き返す新興勢力
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カープは前述した通り「新井貴浩選手引退」「丸佳浩選手FA移籍」というチームの中枢が抜けた点の立て直しが急がれます。精神的支柱とクリーンアップの中心という二人の大黒柱を失ったのです。さらに「菊池涼介選手の海外挑戦宣言」は(チーム内に)少なからず動揺をもたらす事になると思われます。選手の育成には定評のあるカープですが、些か強烈なハンディを背負わされた格好ですよね。
資金力がお世辞にも豊富ではないカープは自前の選手を育てる事と、外国人選手補強の2点で戦力の底上げを行います。国内外とも独自のスカウト網を持ち、確実に戦力に成りそうな選手を補強しますが「即戦力」になるかどうかは分かりません。リミットを設けなければ別ですが、今年中に活躍するかどうかは未知数なのです。
主力が抜けてもカープの戦力は揃っていますが、少なくとも「マイナスからの穴埋め作業」を施さなければなりません。つまりフラットな状態からの上積みではなくなっていると言えます。
それに対抗しうるセ・リーグ残り5球団の動向が気になりますが、プライドをかけて(カープ連覇の)阻止しようとする動きが活発化してきました。
その筆頭が「読売・ジャイアンツ(巨人)」です。
巷では「なりふり構わぬ大補強」と言われてますが、逆に言えば(それだけ)本気でカープを倒しにきているわけです。外野手が揃っているにも関わらずFA宣言した丸選手を獲得したのは「カープの弱体化」を狙ったジャイアンツ側の策とも言えますね。もちろん戦力の大幅アップが最大の目的ですが、ライバルをマイナスにさせる効果も含まれているでしょう。
高橋前監督は確かに選手起用や作戦面で未熟な面がありましたが、確実に若手を使い続け「岡本和真選手」というスラッガーを育て上げました。他にも若手の底上げに着手して効果は上がってきています。大補強に加え、従来の鍛え上げた選手を競わせ融合させる。
そこを「第三次体制」となる原監督がツボを心得てるでしょうから、タクトを巧みに振って使いこなしてくるでしょう。したたかな原采配は、カープにとって相当な脅威となりそうです。そしてここ数年は直接対決で圧倒してきましたが、今年は「監督力」で対抗出来るのではないでしょうか?
一方「横浜DeNA・ベイスターズ」の2018年は、余りにも先発投手陣の故障や不調が多過ぎました。こうなればチームとしてお手上げ状態で、後半に追い上げても最終的には間に合わないですよね。
これは2017年の躍進に対する反動があったとも考えれますし、選手個々の状態に問題が無ければ「ダークホース」以上の存在となり得る可能性があります。またジャイアンツと違い、ベイスターズはカープとの直接対決で決して引けを取りませんので(カープにとって)脅威は相当なものになりそうです。
打倒パ・リーグの一番手は?
パ・リーグは「福岡ソフトバンク・ホークス」を中心にセ・リーグを凌ぐレベルを誇ってます。この牙城を崩せるか否かもセ・リーグに与えられた課題と言えますし、その為にはカープだけではなく6球団全てが底上げしないと格差はますます開いていくでしょう。確実に言えるのは「1強ムード」では決してヘルシーなセ・リーグではないという事です。
2019年のセ・リーグを制するチームは?
もちろんカープが筆頭候補である事に変わりありません。そして前述したジャイアンツ、ベイスターズを含めた3チームの争いになると思われます。
「ヤクルト・スワローズ」「中日・ドラゴンズ」「阪神・タイガース」の3チームは上手く嵌って「CS進出」と見ていますが、打倒カープでセ・リーグ制覇を果たす力はまだ備わってない様に思います。強いて挙げるなら投手補強が上手くいったタイガースに芽がありそうです。
総合的に考えると攻守のバランスが最も取れているのがベイスターズではないでしょうか?ここ数年のドラフトで最も成功していますし、後は故障者さえ出さなければ優勝に近いチームと思います。また2017年の日本シリーズ進出が大きな経験値となりましたよね。
ジャイアンツは厚すぎる戦力のマネジメントに尽きますね。過去にもFAで戦力補強をし過ぎて失敗してる苦い過去があります。その反省を生かした「原采配」に全てがかかってると言えますが、大味な野球になってしまいそうな予感が漂うわけです。
カープは隙の無い機動力を生かした攻撃では群を抜いてると思います。それより懸念すべきは「投手力」にあります。ズバリ長年の蓄積疲労が投手陣に降りかかってくるのではないでしょうか?またカープの先発投手陣は優秀なものの、決して抜きん出ているとは言えません。
これらを総合して考えると、大胆ですがセ・リーグは以下の通りになりそうではないかと予想します。
・2019年 セ・リーグ順位予想
①横浜DeNAベイスターズ
②読売ジャイアンツ
③広島東洋カープ
④阪神タイガース
⑤東京ヤクルトスワローズ
⑥中日ドラゴンズ
かなり大胆ですが、上記の様な順位になるのではないかと睨んでいます。
決して「アンチカープ」ではないのですが、今年は何かが起きそうですしチーム全体を気怠い疲労感が覆っている様に感じます。それをフォローする精神的支柱が誰になるのか?あくまで予想ですので、確定した結果ではありません。
それでも2019年は何かしら普通では収まらない空気が漂っていますし、かってない様な争いになる事は間違いないでしょう。1チーム独走ではなく、勝負事なら混沌とした鍔迫り合いこそ求める正常な姿だと言えますね。
果たして、今や日本のプロ野球を席巻するチームを崩すのはどこか?興味は尽きないところですが、全てに渡って「勝負に絶対は無い」という格言を信じていきたいところです。
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