
今こそ真の「土俵王」が必要です
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あえて詳細は書きませんが「大相撲界」が揺れています。せっかく人気がV字回復を果たしたにも関わらず、再び暴力事件によってダーティーなイメージが塗られる事が残念でなりません。簡単に「V字」と言っても落ちるのは一瞬です。そうなると、少しの事でも「負のスパイラル」を生むわけで悪い流れを断ち切る事が出来なくなるわけです。
既に起こった事は、どうしようもありません。問題は「失墜したイメージの払拭」をどうするかなんですよ。
もちろん「事件の検証」と「今後における反省と対策」が最優先ですが、それでも「大相撲」は開催されます。そして「昔からの伝統」が根強く残るが故に、簡単に変える事が出来ない部分もあるわけです。
それでも「変えていかない」とブームは廃れてくる危険性を孕んでいます。あくまで「ブーム」というのは「不安定」なものですから、少しのきっかけで簡単に終わるものですからね。大相撲界は、この危機を何とか乗り越えないと暗い未来が再び訪れても不思議ではありません。
一連の不祥事は別にしても「相撲界不人気」の一因には、決定的な歪な要素がありました。
それは「日本人力士」の低迷です。
国技でありながら、長年「日本人力士」の優勝がなく「番付」においても上位は外国人力士が占めました。これは「日本人の相撲人口不足」に加え、それを補う為にアマも含めた「相撲界」が取った策の結果であるのです。決して経済的に裕福でない国から飛び込んできた彼等は、日本人以上のハングリー精神で次々とのし上がっていきました。
この積み重ねが「歪な状況」を生み出したわけであり、決して外国人力士の責任ではないのです。しかし、日本人力士の低迷はストレスを重ね続けただけですし「不人気の要因」であったのです。
つまり「相撲王」と呼べる存在が「日本人力士」に求められているのです。
究極の提案を考えてみました
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「相撲は日本の伝統文化」です。従って「外国人力士の増加」に抵抗感を抱いてる方も少なくありません。表立った意見は出ないまでも快く感じてない空気が占めているのです。また彼等(外国人力士)もその状況は感じ取っています。寧ろダイレクトに肌で伝わっているでしょうね。
相撲は「格闘技」とは一線を画した「神技」です。それを彼等(外国人力士)に理解求めるには無理があると言わざるを得ません。日本人力士ですら理解していないのではないでしょうか?
そんな考えは「要は勝てばいい」という誤った認識が横行し、地位が上がったところで理解する事は無理なのです。これは「安易に外国人」を呼び込んだ相撲界の責任でもあるわけで、一概に「外国人力士」を責めるのはフェアな意見であるとは思えません。
現在の番付を眺めてもまだ「日本人力士」と「外国人力士」の割合は「3:1」で日本人力士の方が多く占めているのですが、上位になると変わってきます。つまり「外国人力士」は番付が上がる程多くなるのです。
これは、あくまで「私的意見」と前置きした上で書かせてもらいますが、一層の事「日本人VS外国人」という形で競う内容にしてみてはどうでしょう?つまり、取り組みを「日本人チームと外国人チーム」に分けるのです。現在は「部屋別対抗」という形ですが、それは撤廃し「同部屋」でも外国人と日本人なら本割対戦を組みます。
確かに現状では「外国人力士」の方が強いですから、この方式を採用すれば「外国人上位」は顕著になるかも知れません。しかし、明確な図式が確立される上に「日本人が優勝」する機会も逆に増えると思います。また力士側にも「モチベーション」がアップしますし、観る側も同じ様な気持ちになると思います。
「相撲は神の技」という観点からは離れますが、ここまで「外国人力士席巻」状態が続くのですから新たな考えを導入するのも一考の余地ありではないでしょうか?
やはり救えるのは「この人」でしょう
少々荒っぽい意見を書きました。。しかし、相撲界が再び暗黒時代に陥らない為には決して「ブーム」に終わる人物ではなく「根を張る」べき存在が必要だと思うのです。それが爆発的な人気を必要としなくても、相撲ファンを逃さない最も重要な役割を持った人物であるべきでしょうね。
正直、いくら強くても「外国人力士」では厳しいと言わざるを得ません。頑張って地位を上げたところで敵役に見られますし、結局そういう状況が積み重なると「善」を振る舞っても限界になってしまうのです。
その状況を鑑みると、適任者は一人しか思い浮かびません。
「横綱・稀勢の里」です。
せっかく「劇的な初優勝」を遂げ、さらに「奇跡の逆転優勝」を果たした「早熟の遅咲き」と言う、珍しい力士です。その後「優勝の代償」として長期離脱という状況に苦しんでますが、稀勢の里の様な「浮き過ぎない」存在こそが(今の相撲界に)必要なのです。
決して「要領がいい」わけでなく、寧ろ「不器用」なタイプの横綱です。上手くいけば「失敗」に陥り、その繰り返しを強いられました。それでも腐る事無く愚直に進み続けた結果が、横綱を手繰り寄せたわけです。
しかし、またケガでの長期離脱に苦しんでます。つまり、自分自身の中で「ブームを作っては廃れる」の繰り返しを行っているのです。そんな「どことなく頼りない横綱」に周囲も呆れながら見守るしかない状況と言えますね。
それが、却って「ファンとの絆」を呼び、器用で華やかさに欠けるものの人気は安定しています。爆発的なブームにはならなくとも、手放すファンも居ないでしょう。そして記録や優勝回数という類の記録にも無縁です。しかし、それでいいと思いますよ。
大切なのは「記録」だけではありません。生き様や経験をファンと共に顕著に歩んでいく姿勢に、いつしか多くの人が巻き込まれていると思います。そして、その流れは確実に「相撲人気の根を張る作業」に繋がっていってるのです。
2017年は「大いに揺れた相撲界」ですが、愚直に進む稀勢の里の完全復活こそ心配すべきだと思います。そして、故障が癒えた完全な状態で土俵に立した時こそ…
相撲人気はガッチリと「本物のマニア」によって、守られていると思います。
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